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義妹からの致命的な哺乳瓶

義妹からの致命的な哺乳瓶

Short Story · 転生
By:  ピッタリCompleted
Language: Japanese
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Synopsis

復讐

クズ

ドロドロ展開

ひいき/自己中

クズ成敗

息子のお食い初めの日、普段からケチな義妹が、なんと有名ブランドの哺乳瓶をプレゼントしてくれた。 だけど、私はそれをすぐ隣家の特殊遺伝子の男児に渡してしまった。 前世の私は、その哺乳瓶を喜んで受け取り、毎日毎晩、息子の授乳に使っていた。 ところが、まさかの一ヶ月後、深夜に息子が突然心臓発作を起こし、私の腕の中でそのまま息絶えてしまった。 さらに奇妙だったのは、息子が亡くなった翌日、生まれつき病弱で、保育器で観察を受けていた義妹の子が無事に退院したことだ。 息子を失った私は、精神的に崩壊し、毎日涙に暮れる日々を送った。 そんな私に、夫は「お前は不幸を招く女だ」と罵り、離婚を要求してきた上に、私は彼に財産分与すら拒否された。 私が離婚を拒むと、夫は義妹と結託して私を殴り殺したのだ。 死後に初めて知ったのは、義妹が夫の実の妹ではなく、姑が夫の嫁にするために養女として迎えた存在だったということ。そう、私を殺したのは彼ら二人だった。 そして次に目を覚ましたとき、私は義妹が哺乳瓶を持ってきたあの日に戻っていたのだ。

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第1話

「お義姉さん、あなたが和彦を産んだばかりの頃、私は病院で亮太の世話をしていた」「だから、お見舞いに来られなくてごめんね」そう言いながら、鈴木詩織は背中のバッグから一つのギフトボックスを取り出した。目の前の光景を見た瞬間、私は一瞬息が止まった。やっぱり、私は生まれ変わったんだ!前世では義妹から哺乳瓶を受け取ってしまい、息子を死なせてしまった。今世では、絶対にあの悲劇を繰り返させない!「今日、病院から出てきたばかりで、急いで寄ったの」「和彦くんのために小さい哺乳瓶を買ってきたんだけど、どう?気に入ってもらえた?」そう言いながらこちらを見る詩織の瞳は、キラキラと期待に満ちていた。「これ、海外ブランドのじゃない!今、亮太くんの入院費がすごくかかってるって聞いたけど、そんなに無理しなくても……」「これ、もらうのはちょっと申し訳ないわ」私はわざと躊躇うような仕草をしてみせた。その瞬間、彼女は慌てたように私の手をぎゅっと押さえ込んだ。声も少し高くなり、「お義姉さん、そんなに遠慮しないで!私だって義妹として、甥っ子に何か買うのは当たり前じゃない?」と言い切った。「詩織の気持ちなんだから、受け取ってあげてよ」と、夫が会話に割って入った。「そう?じゃあ、せっかくだし、遠慮なく受け取らせてもらうわ」私がその哺乳瓶を受け取るのを見て、詩織と夫が目で合図を送り合っているのを私はしっかりと見逃さなかった。来客が少なくなった頃、詩織は再び私のそばに近づいてきた。「お義姉さん、私が和彦くんにミルクを作るね」そう言うと、手際よくギフトボックスを開けた。私は笑顔で彼女に頷いた。「お願いね、助かるわ」彼女が嬉しそうにその場を離れる背中を見ながら、私はそっと息をついた。実は、彼女が哺乳瓶をくれた直後、私はそれを友人に頼んで隣家に転送してもらったのだ。隣家の息子はヤコブ症候群を患っていて、近所では悪評高い。野良猫を虐待するだけでなく、最近では女の子に乱暴しようとした事件もあった。けれど、その母親も非常に厄介な人で、誰も直接注意できない。だから私たちは避けて通るしかなかった。そんな彼らに哺乳瓶を送ると、案の定、母親は大喜びで受け取ってくれた。彼女の息子はもう成人しているが、知能は五歳児のままで、普段...

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