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第83話

「中島さん、まだ会社からの通知を受けていないの?私はもう東田社長に解雇された、これから出ていくところだよ」

と伊吹嵐は苦笑しながら言い、相手を超えようとした。

しかし、中島美紀は彼の行く手を遮った、驚愕して言った。

「解雇?私がちょうど受け取った通知は解雇じゃなくて、昇進だよ」

「あなたは二組の組長に昇進したのよ」

という話を言い終わると、

伊吹嵐は足を止め、自分の耳を信じられないようだった。

「え?解雇されてないの?しかも昇進したのか?」

「そうよ、これは人事部の部長が、直接私に伝えに来たのよ」

中島美紀は本当のことを言った。

天国と地獄の一瞬だね。

渡辺健一は直接喜びで狂ったように伊吹嵐の肩を掴んで、嬉しそうに言った。

「嵐君、あまり控えめにしないで。解雇されるかのような態度を見せ、結果は昇進だなんて」

「我々の多くの正社員は、三年も五年も組長の位置に昇進することはできないよ。あなたの昇進スピードは、まさにロケットだ」

伊吹嵐は困惑した。「おかしいなあ。これはあの女の性格に合わないぞ」

東田智子、この氷山の女は、いつも言行が一致し、何でもいう通りにやる。

どうして意見を変えたのか?

渡辺健一は何かがおかしいと思った。東田社長は伊吹嵐の口の中で、いつも妻のイメージだ。

中島美紀は優しく笑って言った

「あなたは杞憂に過ぎると思うわ。写真の件は、鈴木さんがすでにあなたのために明確にしてくれたわ。私たちの会社は信賞必罰だよ」

「東田社長はあなたに10分後にオフィスに来て彼女を探すように言った」

伊吹嵐は眉をひそめた。まだ10分後?ダメだ。今すぐ彼女を探しに行く。一刻の猶予もできない。

そう思って、彼は直接エレベーターで東田智子のオフィスに向かった。

結果、ドアを開けて入ると、なんとバスルームの中から、バスタオルを巻いた極上の美人の二人が歩いてきた。

ちょうどお風呂から出たばかりの東田智子と鈴木美香だった。

「ああ!入るときにドアをノックしないの?」二人は伊吹嵐を見て色を失った。

伊吹嵐は瞬時に呆然とした。二つの白い体がしっかりと彼の目を捉え、視線を動かすことができなかった。

「私が来たのは、ちょっとタイミングが悪いかな」と彼はじっと見つめて言った。

バスタオルは短く、肌の大部分をわずかにしか覆っておらず、そのほとん
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