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第 0181 話

「社長、表装してありますので、壁におかけしましょうか?」とビクビクしながら絵をデスクに置いといた。

この邪気払いとして最適な絵を、社長がこんなに大事しているのは、本当に思ってもみなかった。しかも一番いい額装師を雇って再び表装することさえもした。

「いや、このままで」

薄野荊州は絵を引き出しに入れた。「外は誰?」

「松本さんです。スポンサーについて契約書を持ってきたようです」

このようなことなら、もともと部下でも処理できるのだが、松本唯寧の身分がちょっと特別なため、彼は勝手に判断することはできなかった。

数秒黙っていたあと、薄野荊州は声を出した。「入れてあげろ」

松本唯寧は入ってきたら、まず契約
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