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第 0183 話

瀬川秋辞は一歩脇に退いて言った。「もう解決したの。入ってくる?」

彼女の履いているハイヒールを見て根本煜城は聞いた。「これから外出?」

「ええ、後で大先輩と食事に行くから、デパートへ贈り物を買いに行こうと思ってるの」

「この近くには大型のショッピングモールがあるね。品揃えもいいそうだ。午後はちょうど用事がなくて車で送ろうか?」

根本煜城が言った大型ショッピングモールは本当に初耳だった。ここに引っ越してきてからしばらく経ったが、瀬川秋辞は家によく引きこもりがちで、最も遠くに行ったのは裏のグルメゾーンだけだった。「お言葉に甘えて、じゃお願いします」

「何年も会ってないけれど、ますます遠慮になったな
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