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第 0178 話

瀬川秋辞が手を伸ばして来る時、彼女の意図を既に知っていたのに、薄野荊州は何もしないでそのままスマホを奪われてしまった。

スマホを見たら、ロック画面にはラインと未着信の通知もまだ残っていた。

見なかったの?

じゃどうして先までスマホをじっと見つめていたのか?

瀬川秋辞はスマホをチェックしながら、不機嫌そうに聞いた。「あなた、どうしてここに?」

「俺のベッドを占領した誰のおかげで、ここにいるしかない。それとも、一緒に寝なかったからがっかりしてるわけ?」おそらく一晩中眠れなかったせいか、目が完全に血走った薄野荊州は、コートを何気なく横に捨てたままで、薄着のシャツとズボンだけを着ていた。襟のボタンもい
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