第 0081 話

瑠璃は自分の中に悲しみが広がるのを感じた。隼人が後悔することなんて、あるはずがない。

仮に後悔したとしても、それはもう遅すぎるのだ。

……

瑠璃は少しずつ新しい職場に溶け込み、同僚たちも親切だった。お昼には、彼女が新しく加わったことを祝うため、みんなで特別なランチ会を計画していた。

ランチの時間が近づき、何を食べるか話し合っていた時、部門マネージャーの浦島雪が入ってきた。

雪は若くて美しく、流行りに敏感で、とてもおしゃれだった。彼女は入ってくるなり、手を叩いて注意を引き、真剣な表情で話し始めた。「大事なプロジェクトが入ったわ。新進のインフルエンサー、ロタタが婚約することになって、目黒社長に特別注文を依頼してきたの。ペアリングとブレスレット、ネックレスのデザインで、カスタム料金は二億円。もし成約すれば、うちの部署は報酬の10%を分け合うことになるわ」

「すごい！」

「ってことは、一人ひとりが何十万円もらえるってこと？」

同僚たちは大喜びし、瑠璃も少しワクワクした。ジュエリーデザインが本当に好きだったからだ。たとえ、その好きという気持ちが、かつて隼人のためだったとしても。

「だから、今日のランチは軽めにして、外には出ないで。時間がないのよ」雪は時間が迫っていることを強調した。「今すぐ、私が送ったプロジェクトの詳細メールを確認して」

同僚たちは納得し、その分厚いボーナスを夢見て、何を食べても美味しいと感じたのか、皆それぞれのデスクに戻って仕事に取り掛かった。

瑠璃は特にお腹が空いていなかったので、メールをすぐに開いた。

メールの内容を確認しようとした時、雪が彼女のデスクに歩み寄ってきた。

「四宮瑠璃さん？」彼女は尋ねた。

瑠璃はすぐに立ち上がり、微笑みながら挨拶した。「浦島マネージャー、こんにちは。四宮瑠璃です」

「へえ、あんたがそうなのね……」雪は意味深な目で彼女を見つめた。

その視線に、瑠璃は少し居心地の悪さを感じたが、それでも礼儀正しい笑顔を保った。すると雪は、疑わしそうに尋ねた。「聞いたところによると、あんたは昔、盗作で訴えられて、三年間刑務所に入っていたらしいけど、それ本当？」

その言葉が落ちると、オフィスは瞬間的に静まり返った。

十数人の社員が一斉に瑠璃に視線を向けた。

クリエイティブな仕事をする人間にとって、盗作は最も軽