彼のこの様子を見ていると、彼は決断できないようだ。車の持ち主は後ろにいるはずだ。一清は無意識に見渡すと、車の後部座席に座っている男がいた。まっすぐな黒いスーツを着て、顔が極端に綺麗で威厳も満ちていて、目が留まざるをえない。ただ、彼は唇が白く、少し弱々しく、目を閉じて休んでいた。その男の隣には、金縁の眼鏡をかけた、大人しそうで落ち着く雰囲気の若い男の人がいた。その目は抜け目なく計算高く、眉には心配そうな表情を浮かべていた。「佐藤さん、このお嬢さんの名刺を交換してください。賠償のことは後で処理しても良いから、先に若旦那を堀川先生のところに送ってください」と運転手に指示をした。一清は車に近づくと、車から血なまぐさい臭いを嗅いだ。彼女は顔をしかめた。車に乗っていた男が怪我をしているはずだと察し、思わず何度も見てしまい、絶対善人ではないと思った。車に乗っていた栗原朱墨は、横からの覗き見の視線に気づき、眉をひそめた。彼はゆっくりと目を開け、その目は冷たい海のように深く、ちらりとこっちを見てきた。その視線は、厳しく氷のように突き刺さり、目は極めて冷たく、人間の感情のかけらもなかった。一清はこのような冷たい目を見たことがなかったので、体が震え、急いで視線を戻したが、心の中には、この人がどこか見覚えのある人に思えた。考える間もなく、運転手が 「はい 」と答えるのが聞こえた。運転手は振り返って「連絡先を教えてください」と彼女に聞いた。「私の名前は谷口一清です、これは私の電話番号です」一清はポケットから携帯電話を取り出して運転手に渡した。「私はこの1つの番号しか持っていないから、私が逃げないことを保証することができます。つまり、私は一度に多くのお金を出すことができないが、少しお金を調達するための時間をもらえるのかを若旦那と相談していただけないでしょうか?」とお願いした。運転手は彼女の携帯電話にダイヤルし、確認した後にやっといい表情を浮かべた。「今日はラッキーだったと思いなさい。もう行っていい、賠償金額についてはその後連絡するから、その時になったら話そう」と言った。「分かりました、携帯は24時間使えるようにしておきます。この度本当にありがとうございます」と一清は頷いて言った。運転手は鼻をすすりながら、まだ少し不安そうに、
一清は心の中でため息をつき、悄然としたが、まずレッカー会社に電話して事故の発生場所を説明し、それから警察にも連絡した。警察はすぐその場所に到着した。事故当事者双方が示談にすることを知り、大まかな状況を手短に尋ね、警察はそれ以上何も言わなかった。レッカー会社に車を運び出されたのを見ると、一清は辛かった。「谷口様、一緒に警察署に来て供述してもらえませんか」と警察に言われた。彼女はそれに頷き、小さな子供をパトカーまで連れて行った。すべてを終えて家に戻った時には、すでに夜になっていた。 一方、朱墨の車も堀川クリニックに到着した。 助手である加藤翔は真っ先に車から降り、ドアを開け、運転手と朱墨を一緒に中に入れた。入ってすぐ、受付にいるお姐さんに「堀川先生は今日いますか?」と急いで聞いた。 受付のお姉さんは急いで外に出て、「堀川先生はお待ちしております、どうぞお入りください」と中に案内した。すぐ、朱墨は部屋に案内された。部屋の中は古風な色調で飾られ、かすかなサンダルウッドの香りで満たされ、息を静める空間だった。七八十歳に見えるおじいさんは、矍鑠として目を輝かせ、中山服を着て直立し、手に湯呑みを持ち、茶をすすっていた。翔は「堀川先生、若旦那は今日怪我をして、持病を引き起こしました。どうか手を貸していただけますようお願い申し上げます」とおじいさんにお願いした。この時、朱墨はほとんど意識を失い、クリニックに到着までずっと我慢していたから、目の底からは凶暴なオーラが漂っていた。「早く下ろせ、見させてくれ!」それを見て、堀川先生は慌てて手に持っていた湯呑みを置き、こう命じた。翔は朱墨をベッドに寝かせ、堀川先生は一歩前に出て、注意深く診察し始めた。「バカバカしい、ふざけるなと前から忠告したのに、なぜまだこんなことを? 最近の若者は、みんな早く死にたがるんだ?」と低い声で叱った。「先生、重症ですか?」 翔は心配そうに尋ねた。「重症じゃないと言ったら、信じますか?」と堀川先生は冷たい目で言い返した。翔は何も言えず、しばらくして「先生、お願いです、どんなことがあっても、どうか彼を生かしておいてください!」と言いながら、ひざまずこうとした!「私は神様ではない、彼が自ら死を求めるなら、私はどうしょうもない」と堀川先生
隣にいる翔も驚いて、「堀川先生、まだありますか? もしあるようであれば、買わせていただきたいですが。ある分を全部買いたいです!」と急いで聞いた。そうすれば、若旦那はそれほど苦しまずに済むかもしれないと翔は思った。「簡単に手に入れるものだと思うな、大量に買うなんて、 珍しいものだと言っただろう」と先生はあきれて笑った。「それなら…」少し希望の光が見えてきた翔はねばって聞いた。 「これも偶然なんですが、以前ここでずっと薬草を供給してくれていた女の子が、偶然に数株手に入れたと言ってきて、その時、もう余るほどあるのかと聞いたら、もうないと言われた」と先生は言った。翔は明らかにがっかりした表情を浮かべたが、朱墨の表情は変わらず、目の下の光がまたすこし弱まっていた。 彼は長年、この病気を持っていた。 何年もの間、世界中の有名な医者を探したが、完治の望みはなく、ただ長引くだけだった。今、ようやくそのような奇跡的な薬があることを知り、朱墨は当然、もう少し購入して薬の研究に使い、もしかしたら病気を治す薬を開発できるかもしれないと期待していた。そしてまた、期待を裏切られ、彼はこれに慣れているようだった。彼らががっかりしているのに気づき、先生は「まあ、とはいえ、薬草はほんの少ししかないが、数ヶ月はもつには十分だ。少なくとも、この間、痛みをいくらか軽減することができるだろう、またあの女の子に会ったら、聞いてあげるよ。今夜は、しばらくここでゆっくり休んで、あまり深く考えないでくれ」と慰めた。しばらくしたら、先生はまた「この病気は私の腕では、結局のところうまくいかないだろう。あの有名な隠れ医者、服部雪華を見つけることができれば、もしかしたら完治する可能性があるかもしれない! しかし、この人を見つける前に、まず自分の体に注意を払う必要がある! 神ではないのに、一日中命がけで戦うなんて、どんなに優れた体でも、これには耐えられないよ」と朱墨に叱った。朱墨はかすかにうなずいた。実は長い間、彼は服部雪華をずっと探していたが、世の中にそんな人がいるのだろうかと疑うほど何の音沙汰もなかった。時が経つにつれ、希望はなくなっていった! 体が弱っていたためか、朱墨はまたぼんやりと寝てしまった。一方、一清は夕食を食べた後、食器を片付けながら、「ママは薬
一清は薬草に水をやり、無駄な枝葉を取り除いていると、気づいたら一時間が経っていた。すっかり暗くなるまで、彼女は安堵のため息をつかなかった。この薬草は非常に貴重で、堀川先生にあげたものより100倍も高価だった。日中の数本の苗は40万円以上で売られていたが、この苗は育てて成熟させれば、さらに価値が上がるだろう!市場価値のあるものだ!一清は汗を拭きながら、ようやく少し気分が和らいだ。特に、家でまだ2人の子供が待っていると思うと、彼女はさらに機嫌が良くなり、柔らかな笑みを浮かべていた。彼女は道具を揃え、薬草園のドアに鍵をかけてから自宅の方向へ向かった。家に着いてドアを開けると、2人の小さな子供がバスタオルにくるまっておばあちゃんとチェスをしているところだった。 2匹の子猫の「おにぎり」と「団子」がその隣で元気いっぱいにスリスリしている姿は、温かさと喜びに満ちていた。「おばあちゃん、また負けたね」剣夜は腕を組み、顔に真剣な表情を浮かべている模様をみて頭を撫でてやりたくなるくらい可愛かった。「夜ちゃんはまた上手になってきたね」濱田夫人は微笑んで言った。さらに子供たちは本当に賢く、若くて論理的で、大人とは比べものにならないほど思考力があると思っていた。藍星は嬉しそうに「ママが帰ってきたよ!」と甘え声で叫び、小さな体が一清に向かって飛びかかった。剣夜も前に出て、水を注ぎながら、「ママ、疲れたの?のどが渇いた?」と一清に聞いた。一清は二人の子供を腕に抱くと心が和み、心が愛で満たされるのを感じた。彼らのためにできる限りのことをする価値がある! 翌朝、一清は二人の子供を幼稚園に送った。そして、タクシーで直接、堀川クリニックに向かった。受付の小林さんは、パソコンに情報を登録していたところだったが、一清を見たら、手の動きが止まり、驚いた顔をした。「谷口さん、今日は新しい薬草が送られてきましたか?」と聞いた。一清はうなずいた。「私の家にある薬草は特別なもので、それを売ろうと思って、堀川先生に一度相談したくてきたのですが」と返事した。”「申し訳ございません、堀川は今朝会議があって、あいにくクリニックにおりません。午後戻る予定ですが、それまで待っていただけませんか?」と小林さんは謝った。「そうですか」一清は
待合室には、一清だけが取り残されていた。彼女は立ちすくみ、帰るべきか残るべきか迷っていた。 一清は、金縁メガネの男が昨日交通事故に遭い、後部座席に座っていた一人であることを瞬時に見抜いた。もう一人は…高貴な気質で、長い間権力を握ってきた人物のオーラに覆われ、当時の血の匂いと相まって、現在の状況からも…中にいる人物は彼であるはずだった!一目で、あの男が一筋縄ではいかない性格の持ち主であることが分かったから、今は急いて帰るべきだった。しかし、親身な医者として、人の命を放っておくことは、一清の心には申し訳なさがあった。入ろうかどうしようか迷っているとき、「若旦那…」と中から翔が叫んだ。一清はその瞬間、気にすることもなく、すぐにラウンジに足を踏み入れた。入ってすぐ、漢方薬の強い匂いがした。清潔な病院ベッドに横たわった繊細な顔立ちの男は、目を閉じたまま蒼白で昏睡状態にあり、頬は不自然なほど赤く染まっていた。彼女はすぐ、彼が高熱を出していることがわかった。 隣にいた翔と小林さんは不安で手一杯だった。朱墨は昨夜来てから、そのままクリニックに泊まり込んだ。 それまでは順調だった。翔が彼を呼びに来たときまでは。今の彼は息が弱く、高熱でやけどしそうだった。翔は慌てて心配そうに堀川先生を探しに出かけた。小林さんもこのような状況を見るのは初めてで、彼女は無理に自分を落ち着かせ、「佐藤様、堀川先生がここにいなくて、緊急事態なので、若旦那をまず病院に送るべきでしょうか?」と声がパニックになるのを抑えて言った。「今のところ、できることはそれだけだ」翔はすぐ携帯電話を取り出し、病院に連絡しようとした。その結果、ダイヤルしようとした瞬間、目の端に赤い人影が見え、ベッドの端に来て、若旦那に手を伸ばそうとした。 翔は瞬時に目を見開き、警戒しながら一歩近づき、あの人に手首を引っ張り、「何やってんだ!」と大きい声で叫んだ。来ていたのは谷口一清だった。 一清は彼の行動を予想できず、一瞬固まったが、落ち着いて目を上げ、「悪いことをするつもりはないです。ただ、彼の様子を見たかっただけですよ。私は彼を救えるかもしれません」と翔に返事した。 翔は一瞬、これがさっきの待合室の人だと思い出した。彼は彼女の手を離すと、警戒しな
「今まで私に聞いてなかったから、何も言わなかっただけです。医学の知識は確かにあります」と一清は力なく返事した。医学のことをよく知っていると言うのは傲慢ではないか、と彼女は少し考えた。師匠の腕が非常に高く、一清は多くのことを教えてもらったから、普通の病気には特に問題ない。 翔はそれを知らず、眉をひそめた。この人は信頼できないかもしれない。「少しはどのくらいですか?谷口さん、若旦那の命に関わる冗談は言えません…」彼が話を終える前に、一清はすでに彼の話を中断してこう言った。 「今、若旦那の息が弱まっていて、命にかかわる状況です。 ここは病院の近くではないし、ここから一番近い病院まで車で30分かかります。今は転院させるには遅すぎると思います」小林さんの顔は重々しかった。彼女の言うことにも一理ある。では、これからどうすればいいのか?「谷口さん、病気を治す方法はありますか? 彼は今、危険な状態にあります」 翔は何も言わず、ただ一清を見つめていた。一清はため息をつき、単刀直入に答えた。「医学には限界があり、病気を絶対に治せる医者はいません。しかも、彼の命はあと半分しかないのですから、保証はできません。私に彼を治してほしいかどうかは、あなたたち自身で考えてください」翔は心の中で秤にかけて、何も言わなかった。 一清はここの常連で、小林さんは何度も彼女を相手にしてきた。 一清は堅実な気質で、彼女が研究する薬草には奇跡的な効果があるので、堀川先生はいつも彼女を褒めている。彼女の腕がどうなのかはわからないが、状況は切迫していた。「加藤様、谷口さんに試してもらいませんか。もし治らなかったら、若旦那を病院に送るしかないでしょう」と彼女は翔の袖を引っ張って言った。これでもいいくらいだった。翔は横を向き、一清にうなずいた。「では、お願いします」一清もうなずき、手を上げてベッドの上の人の脈を取った。彼の脈が弱く弛緩しており、心臓のチャクラにダメージがあることを示していた。彼女は彼の呼吸に耳を横に向け、かすかな息が耳にかかり、呼吸は明らかに小さくなっていた。「最近、何か怪我をされましたか?」 「はい、左肩です。しかも、うちの若旦那は持病があるから、再発したはずです」と翔の口調はためらいがちで、明らかにそれ以上言いたくな
彼女は時間の無駄だと思って、それを口に出さなかった。その人の手首から手を離すと、彼女は振り返って小林さんに尋ねた。「針はありますか? 鍼に使うものがありますか?」小林さんは目を輝かせ、「谷口さん、それが治るということですか?」と喜んで聞いた。一清はうんと言った。翔は彼女の腕を少し心配し、疑いを抱えていて聞いた。「谷口さん、本当に治せますか?」この男に何度も疑われて、一清はあきれた。「できると言ったじゃないですか! 私じゃなくてあなたがやりますか?」と怒った。翔は従順に黙って言うのをやめた。小林さんは階段を駆け上がり、あらゆる種類の針がびっしりと詰まった針袋を持ってきた。「私一人では無理かもしれない、あなたたちの助けが必要です」小林さんはうなずいた。 翔も否定しなかった。「よし、小林さん、手を貸して。針を全部消毒してください」一清は頭を回し、また翔に「加藤さん、彼の全身の服を脱がせてください。下着は脱がせる必要はないです」と頼んだ。「え?」針を消毒しに行こうとしていた小林さんは、やや驚いた表情を浮かべ、正気に戻ると急いで針を消毒しに行った。翔は動かず、驚いて彼女を見つめた。この女の前で若旦那の服をほぼ脱がせるなんて、あまりにも見苦しくないか?それに、鍼治療ってズボンを脱ぐ必要があるか? せいぜい上着を脱ぐ程度だろう。彼はその女性の本来の意図を疑わずにはいられなかった。「脱がなくてもいい、ズボンの裾を上げてください、彼に何かあったら責任を取りますよね?」一清は眉をひそめて彼を見つめ、翔は歯を食いしばって言われたとおりにした。今、状況は切迫し、他に方法はなく、この女を信じるしかない。若旦那に何事もなければいいが、そうでなければ死ぬしかない。服が脱がされ、ハンサムな男が仰向けになると、引き締まった肉体があらわになった。肩幅は広く、腰は細く、冷たく白い肌は若々しく輝いていた。一清は真剣な表情で小林さんの鍼を取り、彼の体に鍼を打ち始めた。鍼のツボは的確で、力も安定し、テクニックは洗練されていた。一針は肩に刺さり、もう一針はふくらはぎに刺さった。鍼治療ってそんなものなの? 翔は医学のことは何も知らず、彼女が鍼を打つのを不思議そうに見ているだけだった。小林さんの仕事は受付だけでなく、
本当にそんなに簡単なのか? 栗原はこれほど深刻な病気を患っているのに、数本の針を刺すだけで、10分後には治るのか? 一清の確信に満ちた口調に対して、翔と小林は疑念を抱きながらも、何も言えず、ただ不安そうに待つしかなかった。 翔は何度も病院に電話をかけて医者に連絡したが、本当に栗原に何かあったらと思うと心配でたまらなかった。 更に一清が本当に信頼できるのかどうかも分からなかった。 翔と小林の二人の緊張とは対照的に、一清は全く緊張しておらず、落ち着いていた。 その時になって、一清はようやくベッドの上の男性に注意を向けた。 その男は信じられないほど美しく、相変わらず病状は悪かったが、その顔立ちは英俊で魅力的だった。 剣のような眉、星のような目、そして高くそびえる鼻、薄い唇は桃の花のように美しい。 正面からは体つきが見えないものの、筋肉がしっかりついていて、長身で健壮な体に美しく均等についているのが分かった。その完璧なボディーラインは目を離せなくなるほどで、性的魅力があふれていた。 なぜこんなに美しい人がいるのだろう。 一目見ただけで、一清の心は動かされながらも、「理由もなく凝視するのは無礼だ」と心の中で言い聞かせ、視線をそらして小林のそばに立って待った。 翔は時計を見て言った。「10分が過ぎたぞ」 一清は栗原に近づき、針を一本ずつ慎重に抜き取った。その動作はゆっくりで、安定していた。 最後の一本の針が体から抜けると、ベッドの上の男の長いまつげが突然動いた、手も少し動いた。 彼は目を覚ましたのだ。 翔は心の中で喜び、張り詰めていた緊張が解け、すぐに駆け寄って尋ねた。「栗原さん、気分はどうですか?何か不快なところはありませんか?」 小林は気を利かせて彼に布団をかけてあげた。 栗原の熱はまだ下がっておらず、顔色も依然として血色がなかった。彼は指を動かしてみても、自分も全身に力が入らないのを感じた。 栗原は唇を引き締めて起き上がろうととしたが、力が入らず、声も弱々しく掠れていた。「これは、一体どうしたんだ?」 翔は目に涙を浮かべながら、彼の身体を支え、服を着させて、震える声で言った。「栗原さん、先ほどまで……あなたは命の危機に直面していたんです!」 彼の興奮とは対照的に、栗原はただ微かに頷き、少し