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第 0505 話

だから彼女は前の件でお金を払ったけど、その好意を心に留めていた。

「機会があれば行きます」海咲は一応断らなかった。「ちょっと待ってください、私にイチゴをくれましたから、私も何かあげましょう」

そう言って彼女は急いで部屋に戻った。

白夜は入らず、静かにドアの外で立って待っていた。

海咲はまだ何をあげるのを考えてなかった。

家に新鮮な牛乳がまだ数本残っていたので、それらを全部手に取った。

白夜は口元に笑みを浮かべ、優しい目で海咲の背中を見つめた。彼女が振り向いてからすぐ、目元の感情を隠した。

「家には何もありません。これは私が好きな牛乳です。けど牛乳の味が強いので、あなたが気に入るかわかりません」
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