第 0497 話

海咲は州平のことを考えながら、大きな疑問を抱えていた。

手を画面に置き、しばらくためらったが、結局聞くべきことは聞かなければならないと思い、海咲は編集してメッセージを送った。「お母さん、高校のとき、一つの夏休みに、家にいなかったことがある？」

州平がそんな疑問を持っている以上、彼女も真相を知りたいと思ったのだ。

英理はしばらく返事をしなかった。

海咲は英理の返信を待ちながら、少し不安を感じていた。

さっきまで話が盛り上がっていたのに、急に返事がなくなったからだ。

十分後、ようやく英理からメッセージが届いた。

「誰がそんなこと言ったの？」

海咲は不安になりながらも、正直に答えた。「いいえ、別に、