第 0473 話

淑子は州平の冷たい態度を見て、「州平！」と呼びかけたが、州平は彼女の言葉を無視して、冷たい表情のまま立ち去った。

淑子は州平の前でうまいことを言いたかったが、美音が泣いていて、いじめられている様子ではどうしようもなく、ただ美音を抱き起こそうとした。「美音、早く立って、泣かないで」

美音は淑子に支えられて立ち上がり、彼女の胸に顔を埋めた。「おばさん、私は嫌われ者だから、みんなに嫌われているんでしょうか？」

「そんなことない、私が好きだし、みんなもあなたを好きよ」

淑子は美音の背中を優しくさすりながら慰めた。

美音はずっと彼女の胸に顔を埋めて泣いていた。

彼女のこの姿勢では、たとえ彼女に非があった