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第 0314 話

美音が車を降りると、彼女のスマートフォンが鳴った。

「こんにちは、淡路さん。いくつかの荷物が届いていますので、下に取りに来ていただけますか?」

美音は荷物を運ぶ小さなカートが車の外に見えるのを確認した。

「州平さん、助けてくれない? これ、私が買った電球で、家の電球が壊れたの」

州平は何も言わなかったが、数秒後には車を降りた。

5分後。

州平は木村清に荷物のカートを持たせ、美音とともに彼女の住んでいる階まで来た。

しかし、州平は木村清に目配せをした。

木村清はその意図を汲み取り、包装を開けて電球を取り替える手伝いをした。

州平は海咲に電話しようと振り向いたが、美音が正面からぶつかってきた。

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