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第6話

真央はただ目の前で動画が再生されるのを見つめるしかなく、顔色は真っ青に変わり、最後には地面に倒れ込むように崩れ落ちた。

美子は泣きながら弁解していた。

「あなた、私の言い分を聞いて!事情はこんなじゃないの、知美がわざと私を陥れたの......」

「もういい!」

信夫がテーブルを叩いて美子の言葉を遮った。

マネージャーがなだめるように言った。「ご家庭の事情は外に出さない方が...... 石原社長、私が、必ず納得のいくようにしますから!」

信夫は美子を指差し、嫌悪感をあらわにして

「気持ち悪い汚れたもの!出て行け!」と叫んだ。

美子はふらふらと立ち上がり、目を閉じた瞬間、倒れ込んでしまった。

信夫が去った後、会議室の人たちの視線は私に移ったが、ほとんどが同情の目だった。

私は全く気にせず、真央の前に歩み寄った。彼は地面に崩れ落ち、家を失った犬のようだった。

私は冷笑しながら彼を見下ろし、「真央、どうなの?信夫に見捨てられ、私もお前を捨てることにした。これで堂々と美子と一緒になれるだろう!」と言った。

その時、携帯が振動した。親友の順子ちゃんからのメッセージだった。

「すごいことやったね!スカッとした!動画はすでに特別処理しておいたよ。ネットでも話題になってる!」

私がLINEを開くと、順子ちゃんが動画を友達のタイムラインに投稿し、美子をタグ付けしていた。コメントは「表ではただ車に乗りたかっただけだと言っておきながら、実は裏であれこれやってた」という内容だった。

コメント欄は賑わっていて、以前美子の投稿に私を非難するコメントをしていた人たちも、今や手のひらを返したように一斉にコメントをしていた。

「車に便乗するなんてろくなことじゃない!」

「何の便乗だよ!最初から浮気してたじゃないか!」

「これからは、夫が女同僚を送迎するなんて、絶対に許さない!」

私は早速「いいね」を押し、復讐の快感が胸に溢れた。

真央が突然、狂った犬のように私に飛びかかろうとしてきたが、私は素早く回避したため彼は空振りし、恥ずかしそうに地面に転んだ。

「知美!一時的に頭がおかしくなってたんだ!許してくれ!七年も一緒にいたじゃないか!」

私は冷たい目で彼を見下ろし、心の中に一切の動揺はなかった。かつての愛情は、この瞬間に完全に消え去り、ただ無限の憎しみだけが残
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