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第4話

美穂がこの光景を見て、呆然とした。

私は彼女に考える時間を与えない。

「森田医師、私のお父さんとお母さんがどうしたかわからない。彼らを診察して。私は夫を葬儀社に連れて行く」

ついさっきお母さんから隼人の死亡証明書を受け取った。

これがある限り、彼を焼くのに困ることはない。

美穂は青ざめ、口ごもった。

「葬儀社の手続きについては詳しくて、私が……」

彼女の言葉を待たずに、私は厳しい口調で言った。

「森田医師、葬儀の手続きは直系の親族がしなければならない。あなたは隼人の何者だ?死亡証明書はあなたが出したのか?」

美穂は私の問いに答えられず、言葉を失った。

私の厳しい視線の下、彼女の表情は明らかに動揺していた。

ただの親友が、何の立場で署名するのか?

くそっ!

私は一秒も猶予せず、葬儀社のスタッフと一緒に車に乗った。

車が減速帯を通過したとき、私は隼人の眉間に皺が寄ったことに気づいた。

まずい、この男が目覚めようとしているのか?

そのとき、義両親からの電話が鳴り始めた。

私は出ずにいると、お母さんからのメッセージがすぐに届いた。

【由香里!息子を焼くなんて許さない!】

【由香里!今葬儀社に向かう途中だ、私たちが到着するまで何もせずに待ってて!】

画面いっぱいに並んだ感嘆符、彼らは相当焦っているようだ。

このチャンスを逃すわけにはいかない!

私は窓をノックして、前の席に座るスタッフに事情を説明した。

「おじさん、うちの老人がショックで倒れてしまった。手続きを済ませたらすぐに病院に戻るから」

スタッフは理解してくれて、すぐにアクセルを踏み込んだ。

私は隼人の顔を見て、複雑な思いに駆られた。

前世ではあなたのためにすべてを捧げたが、結果的には裏切りだけが返ってきた。

私の感情だけでなく、財産まで奪おうとしたんだ!

今回からは優しくなどならない。自分で最後の一歩を進む。

本来は30分ほどかかる距離だが、運転手は20分で到着した。

幸運にも、葬儀社にはあまり人がいなかった。

私はすぐに手続きを済ませ、隼人を焼却室に送った。

スマホが何度も振動した。

お父さんが終了するとお母さんがかけ、さらには知らない番号からの着信も続いていた。

私は無表情でスマホをオフにし、彼らからの連絡を遮断した。

あるいは私の錯覚かもしれな
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