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第12話

「やめて!」

晴子は立ち上がり、深川の手にあるリモコンを取ろうとした。

深川は片手を高く上げ、からかうように上下に動かした。彼の目には、女性の紅潮した頬と、高い位置から垣間見える艶やかな姿しか映っていなかった。

深川はリモコンを投げ捨て、身を乗り出して下の人を抱き上げ、自分の膝の上に座らせた。彼はからかうように、水のように柔らかく敏感な彼女の腰を軽く摘んだ。

耳元で貞操帯の解除音が聞こえ、晴子が反応する間もなく、彼女は押さえつけられ、唇や首筋、肩に侵略的なキスが落とされた。

男性の重い息遣いが耳元に響いた。

鎖骨に落とされる細かなキスに、晴子は思わず震え、小さな声を漏らした。

深川が顔を埋める瞬間、女性の吐息を聞いて口元を歪め、滑らかな背中に手を這わせた。指で軽く触れると、衣服が滑り落ちた。

女性は男性の上に半ば腰掛け、雪白の肌に点々と赤い痕が目立っていた。我を忘れそうになりながら、晴子は男性の頭をきつく抱き締め、力の抜けた下半身を支えた。

彼女は少し酔っていた。

深川は世界で彼女の体を最もよく知る人物かもしれなかった。

男は体を翻して晴子を下に押し倒し、密やかな場所に手を這わせた。晴子は泉のせせらぎのような音を聞いたような気がし、まるで湖畔にいるかのように、春風が全身を震わせた。

彼女は無意識に体を反らし、男性の動きに呼応した。

雪白の太腿が男性の腰に絡み付き、男性は女性の美しい顔を見つめながら、身を屈めてキスをした。

透明なガラスが二組の人々を隔て、燃え盛る炎のような熱気が、艶やかな光景をさらに引き立てた。

晴子は自分が天国で何時間さまよったのか分からなかった。ただ全身が疼くのを感じた。息遣いが激しくなるにつれ、彼女は上の男性をきつく抱きしめた。

「夢夜、お前も俺に会いたかったんだろう?

答えろ!」

男性は侵略的なキスを深めた。唇と歯が絡み合う中、晴子はふと浜江市での日々を思い出した。あの頃の彼女と深川は、青春の真っ只中で、何でもやり、どこへでも行った。

あの頃、彼女は本当に彼を愛していた。

しかし後に、本当に彼を恐れるようになった。

ただ、深川はそれを一度も気にかけたことはなかった。

晴子の心が別のところにあるのを見て、深川は少し怒り、彼女の肩を強く噛んだ。

「あっ!」

晴子は痛みで息を呑み、上の男性を押しのけよ
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