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第88話

唯は見つけた情報を彼女に見せた。

中にはこんな文字があった。葵が海外でどうやって男を利用して、一歩一方歌姫になったのか。

「こんなに汚いのは初めて分かった」

「私は知ってる」紗枝は言った。

「どうして啓司に教えなかったの」

唯は唖然とした。

彼女はもともと紗枝にこのことを話して、そして啓司に見せてもらうつもりだった。

もしかして、二人は復縁できるかもしれない。

紗枝は彼女の言いたいことを分かったが、でもどうすればいいか分からなかった。

「啓司が誰かを知ろうとするなら、簡単に見つけられるのだ」

唯はやっとわかった。

「それで、彼女のどこに惚れてたのか?腹黒いところ?男心を全く分からない。」

紗枝は昔も理解できなかった。

その後、彼女は自分自身のことを考えて、啓司と同じだと分かった。

啓司が自分を愛していないことを知ってても、彼と結婚することを選択した。

そして啓司は葵が悪いと分っても依然として彼女を愛していた。

愛とは、人がいいかどうか関係ない。

いくら悪辣な美人でも、好きな人が沢山いる。

紗枝が彼女を慰めながら言った。「大丈夫だ。もう彼を愛しないから」

「うん」唯がうなずいた。

翌日、朝9時。

ヒットニュースが挙げられた。

「人気のスター柳沢葵が黒木家の祝宴で、子供を苛め、盗作が暴れ、姑に嫌われて、10分も立たない内、追い出された」

ネットでは野次馬ばっかりだった。

中代美メディア。葵がヒット対策で忙しかった。

でも、和彦ほどの権力はないから、ヒットニュースは残されたままだった。

しようがなく、彼女は啓司の助手の牧野に頼んだ。

これは啓司の名誉にも関係したから。

黒木グループ、総裁室。

牧野はニュースの件を啓司に伝えた。「まだ処理しないのか?」

以前、葵が外で自分と一緒になったとかのすべてのエンタメスクープに、啓司は一切処理しなかった。

このユースが出た後、彼は軽く見ただけだった。

「引き起こした張本人に責任を持って処理しなさい」

牧野は理解した。

彼は一部の資料を啓司に渡した。

「これは手先がエストニアで調べた紗枝さんのここ4、5年間のすべての情報です」

資料を手に取り、一ページずつ捲って見た。

突然一枚の写真が落ちてきた。

拾って見ると、小さい男の子が病床に倒
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