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第96話

「私も会長を信じます」根本亜香子も相槌を打った。「星野グループがようやく新しい未来が見えたのに、こんなことで倒れるのは御免です。私は会長と共に、今回の危機を乗り越えてやっていきたいと思っています」

「会長、僕たち全員はサポートします」

瞬く間に、皆が熱血になり、突然会社の魂のようなものを感じた。

瑠璃子の顔色が悪くなった。

真弓は本当に彼女の想像を超えた。

こんな大きな出来事に遭って、会社がすぐでも潰れるにも拘らず、彼女はまだ冷静で、そして人々の心をつかむことができたとは思わなかった。

瑠璃子の目に冷酷さがちらほらと浮かんだ。

「それで何ができるのか。ただの自己感動だろう」

真弓が自分一人の力で星野グループを助けることができると思っていなかった。

オフィスに戻って、瑠璃子の顔色が悪くなった。

先ほどトレンド入りのトップであったが、今は全滅だった。

真弓のニュースを見えなくなった。ネットで議論している人がいるが、それは個人のアカウントに投稿したムービーなどで、しかもブレイクに制限された。今、鈴木真弓をググっても、彼女についてのニュースを自動的にブロックされて見えなくなった。

瑠璃子が怒って目が赤くなった。

「真弓がこんな力強くて、ネットをコントロールできたのか?!

違う。

きっと誰かが後ろで彼女を助けていた。

考えなくても達也だと分かった。

瑠璃子が苛立った。

達也の目が眩んだのか?真弓がこんなにキモくても、まだ彼女を助けたいのか?!瑠璃子が理解できなかった。

電話が鳴った。

瑠璃子が電話に出た。「文哉君」

「どうして真弓のニュースが見えなくなった?!」文哉がいらいらして聞いた。

「私も気づいたばかりです。多分樋口達也がやったと思います。彼以外こんなことができる人はいないと思います。あっと言う間に、真弓のニュースが見えなくなったのです!」

「真弓の男を誘惑する能力は凄いだね!」文哉は歯を食いしばって言った。

「文哉君、実は関係ないです。今ニュースがなくなっても、大炎上した事で真弓は大きく打撃を受けたので、星野グループを不買する人たちは続けて買わないと思うので、星野グループを挽回することはもう無理と思います。しかし.......」

「しかし何?」文哉が少し興奮していた。

「明日、姉さんが記者会見を開くと言いました
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