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第6話

ママは僕のそばに残ることを決意し、おじさんとおばさんは先に帰った。

空は暗くなっていた。

僕は手を伸ばしてママを抱きしめた。彼女には感じられないことはわかっていたけれど、それでも慰めたくて言った。「ママ、もう悲しまないで。僕がいなくても、ママは必ず楽しく過ごさなきゃ!」

「悠真、まだ小さいのに、暗闇が怖いでしょ。どうしてこんな寒くて暗いところで一人で寝なければならないの?」

「ママが間違った。愛されないなら、無理に求めるべきじゃなかった。最初から離婚する決心をしておけばよかったのに、そうすれば君を傷つけずに済んだ」

ママは言いたいことが尽きないようだった。

僕は彼女のそばに並んで座り、優しく寄り添う。まるで、彼女が僕を寝かせるために物語を語ってくれる夜のように。

うとうとして、もうすぐ眠りにつくと、急な足音に目が覚めた。

ママは警戒して立ち上がった。

それはパパだった。

彼は服が乱れ、顔は青白く、特に墓石の上の僕の写真を見た瞬間、目の中に悲しみが見えた。

「なんで俺に息子の最後の姿を見せないんだ!」

いきなり責め立てる。ため息をついた。誰もパパに謝ることを教えなかったのだろうか?

ママは疲れた声で言った。「あなたのスマホを見てみて。私がどれだけ電話をかけたか、すべて拒否されてる」

「そんなことはない。俺のスマホには一つもお前からの電話はない……」

話の途中で、お父さんは何かを思い出したように口を閉じた。あの日、彼のスマホは静だけが見ていた。なぜ通話履歴が一つもないのか……なぜ彼は彼女が電話をかけていたことを知らなかったのか……答えははっきりだった。

「それなら、俺に会ったら直接言ってくれればよかった。そうもしてないのに、よくもそんなことを言えたな」

ママは彼を無視した。自分の息子の骨灰を散布するようなパパが、知ったところでどうなるというのか?

彼は少しでも罪悪感を抱くのだろうか?

やはり彼女を責め続けるだけだ。

僕とママは異なる世界にいるけれど、同じように冷たく彼を見つめていた。

彼は自分の芝居を最大限に発揮し、僕の墓石を抱えて異常に悲しんで泣いていた。まるで僕の死がどれほど彼を悲しませたかのように。僕が彼の人生の一部であり、僕の死が彼にとって耐えがたいショックであるかのように。

でも、それは間接的に彼のせいなのだ。

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