女嫌いの母親
私の母は、極度の女嫌いだった。
その矛先は、私が彼女の娘であることすら免れなかった。
私が生まれたその瞬間から、母は私を「この世にいてはならない存在」として扱っていた。リップクリームを塗れば叩かれ、スカートを履けばさらに酷く叩かれ、父に近づこうものなら容赦なく怒りの矛先が向けられた。
大学入試を控えたある日、極度の女嫌いである母は学校で私に関する噂を広めた。その内容は、私が自分の父親を誘惑しているという耳を疑うようなものだった。
母の悪意に満ちた行動に追い詰められた私は、15階の窓から飛び降りる道を選んだ。
その結果に、母は満足げに微笑んでいた。