十年の介護の末、叔父が遺産を奪いに帰ってきた
建国記念日の日、叔父の結婚式で、突然祖父が片麻痺になった。
叔父は慌てる様子もなく、「今日は晴れの日だ。二、三日待って病院に連れて行けばいい」と言った。
私は叔父の言葉を聞き入れず、すぐに救急車を呼んだ。
迅速な救命処置のおかげで、祖父の命は助かった。
しかし叔父は激怒し、叔母を連れて海外へ去ってしまった。
そのため母は一人で老人の世話を引き受けることになった。
十年後、祖父母の命が風前の灯火となった時、叔父は息子を連れて帰国した。
二人の老人は全ての財産を実の息子に遺した。
その時私たちは初めて知った。この十年間、祖父母は私が余計な口出しをしたことを恨んでいたのだと......
言い争いの最中、従弟は私を階段から突き落とし、私は上肢切断を余儀なくされた。
もう母には苦労をかけたくないと思い、私は自ら命を絶った。
次に目を開けた時、私は建国記念日の日に戻っていた......