友達の嘘で捨てられた私、今さら愛されても遅すぎる!
母が突然心臓発作を起こし、毎日の治療費が天文学的な額になってしまった。
慌てて彼のもとを訪ね、どうにか助けてもらえないかと頼んだ。だけど、返ってきたのは冷たい一言だった。
「やっぱり、お前が俺と付き合ったのは金が目当てだったんだな」
彼はあざ笑うように言葉を続けた。
「お前とあの必死に媚び売ってくる女たちに何の違いがある?結局、同じ程度に浅ましいんだ!」
その後、容赦なく私を追い出した彼の背中を見送りながら、胸が張り裂けそうだった。
その数日後、全てを知った彼は、無制限に使えるというカードを私の手に押し付けてきた。
「夏陽(なつひ)、パスワードはお前の誕生日だ」
しかし私はカードを床に叩きつけ、その場を後にした。もう振り返ることはない。