Semua Bab モブな転移勇者♂がもらった剣にはチートな史上最強元魔王♀が封印されている: Bab 41 - Bab 44

44 Bab

第40話 ゾルダの正体 ~フォルトナサイド~

さっきのクロウとゾルダの話はなんだったのだろー『フーイン』とか『マオー』とか言っていたけどーきれいさっぱり無くなった砦の半分を眺めながら思い出す。あの二人はどう見ても知り合い的な感じだったよなー少なくともクロウはゾルダのことを知っている感じだったなー以前どこかで会ったのだろうか……でもあの怖がり方は演技だったのか本当だったのか。本当なら以前会っていて、ゾルダにコテンパンにやられたとかかなー「フォルトナ……? 大丈夫か?」アグリが心配して声をかけてくれた。こういうところは気が利くよねー「ボクは大丈夫だよ。 でも、この状態、どうしようねー」「そうだな。 どうデシエルトさんたちに報告したものか……」アグリは頭を抱えだした。まぁ、そうだよね。これだけスッキリとした状態になっちゃったしねーそう考えながらも、さっきのクロウとゾルダの話が気になっちゃう。「あっ、そうそう。 さっきのゾルダとクロウの話だけど…… フーインとか、マオーとか言っていたけど、あれは何の話?」アグリは慌てた顔で話し始めた。「どこまで聞いていた?」「うーん、そうだなー 一応全部聞こえてたけど、意味がよくわからないところもあったから」「そうか…… なぁ、ゾルダ。 話しても問題ないか?」宙に浮き満足そうに眺めていたゾルダにアグリは確認する。「ん? 何のことじゃ。 別にワシは隠しているつもりはないぞ。 もう聞かれたんだし、隠すこともないのじゃ」 思う存分、話してもいいのじゃ」「了解」アグリは確認が終わると、ゾルダのことを話しはじめた。元魔王であること現魔王を倒す目的が一緒だから共に行動していること王様から貰った剣にゾルダが封印されていることなどなど「えーっ、ゾルダが魔王だったの?」もしゾルダが怒ってクロウと同じようになったらどうしよー今までのこと、魔王に対して失礼じゃなかったかなーあのこともこのこともどうしよー大丈夫だったかなー急に心配になってきてびくびくしながら、アグリの後ろに隠れてみる。ゾルダは相変わらず不敵な笑みを浮かべている。「今のところは利害一致しているから。 何もしてこないよ……たぶん」アグリは苦笑いしながらそう答えた。確かに誰かれ構わず襲うのだったら、もう姿形もなくなっていただろなー。「てっきりボ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-16
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第41話 この兜は…… ~アグリサイド~

しかしここまで派手にやってくれると、俺の出る幕がない。楽して敵を倒せているんだからいいのだろうけど……これじゃ何のためにこの世界にきたのかわからない。ゾルダとフォルトナからは離れて一人でがれきの上に立った。こんなところを探しても何か出るもんではないと思うが……ただあの場には居づらかった。この世界に俺は必要とされていないんじゃないか……そんな考えもよぎってしまう。「俺じゃなくても世界は救われるんじゃないか」魔王だってゾルダが倒せばいいんだし……そんなに頑張らなくてもいいんじゃないかな。転移前の世界では周りに合わせて目立たないように生活をしていた。過度な期待をされても嫌だし……かといってきちんとやっていないとも思われたくない。普通にしていた……いや、頑張っても普通だったのかもしれない。それをいきなりこの世界に連れてこられて勇者に祭りあげられ期待されいつしかみんなの期待に答えなきゃと思って、気持ちが入り過ぎていたのかもしれない。でもどんなに頑張ったって、ゾルダの足元にも及ばない。これからは、そこそこ頑張って、あとはゾルダに任せよう。そんなことを考えながら、がれきを動かしては何かないかを見て回っていた。「おい、おぬし!」ゾルダが残っている砦のところから、俺に話しかけてきた。「なんだよ、ゾルダ」「今更かもしれんが、ワシと比べるなよ。 この世でワシと渡り合えるものなぞ、片手もおらん。 どうやっても追いつくのは無理じゃからのぅ」なんか見透かされたような言葉を放つ。「ただ、おぬしはおぬしなりに成長しておる。 そのままでいけばいいんじゃ。 あまり深く考えるな」確かにごちゃごちゃと考えてはいたけど、その物言いはないだろう。「何を急にそんなことを言い始めるんだ」「それはじゃのぅ…… おぬしとはなんとなくじゃが感覚を共有している感じがするのじゃ。 そのおぬしから、こう青い感じというか、こう滅入っている感じがしたものでな」確かにゾルダの気持ちというか感覚がたまに分かるときが俺にもある。それと同じ感覚なのだろうか。「…………」とは言え、言葉は出てこない。「ワシは特別じゃからのぅ。 敵わないからって、そう気に病むな。 世界中の人がほぼワシには敵わないからのぅ」ゾルダなりの励ましなのかもしれないが、ちょっと
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-17
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第42話 ここはどこ? ~マリーサイド~

『……さま……ねぇ……さ……』『ねえさま……どこ?』ゼドっちにこの兜に封印されたのはどのくらい前だったかな。誰かに拾われたり、捨てられたりして、あちこちに行ったけど、ねえさまは見つからない。ねえさまも同じようにゼドっちにされたのかな。でもゼドっちのやつ、なんでこんなことをしたんだろう。あの時のことを思い出すとムカつく。もーっ。ねえさまが大変だからって言ったからついていったのにさ。それが罠だったなんて。ゼドっちのやつー。プンプン。あれから、あちこち放浪して、今はどこかの倉庫の中にいるみたい。自分では動けないし、まずは誰かに見つけてもらわないとね。ねえさまが見つけてくれないかな。しかし、いつもは静かだったこの場所もなんかそうぞうしい。何が起こっているのかな。「ドドドドドドドドド……」けたたましい音が響き渡ってきた。本当にうるさいったらうるさい。「ボフっ……ガラガラガラガラ」挙句の果てに建物が崩れ落ちる音がした。この倉庫も大きく揺れていた。「ゴン、カラカラ……」マリーが封印されている兜が床に落ちた。『痛っ……』これまで何度も経験しているけど、落とされると何故か痛みが走る。『何がいったい起きたんだ、もう』暗闇の中だと何もわからない。外で何かが起きているのだろうが、知ったことではない。とにかくここから早く出たい。物凄い轟音の後は、静けさに包まれていた。不気味なほどに静かだ。昨日までは、うるさくないにせよ、誰かが行き来する声や音が聞こえていたはずなのに。『もしかして、誰もいなくなった?』『マリーはここに取り残されちゃうの?」長い間の封印されて、誰とも話が出来ないのはやっぱりつらい。ねえさまが一番だけど、まずは誰かと喋りたい。そんなことを考えていると、扉の開く音がして、光が差し込んできた。そこに立っていたのは一人の男だった。ブツブツいいながら、装備を一つ一つ丁寧に確認していっている。耳を当てたり、手で軽く叩いたりしていた。しばらくすると、マリーのところに来た。聞こえないかもしれないけど、思いっきり声を出してみた。『助けてー』ビックリした様子の男はとっさに手を引いていた。何かを感じた男は、再度マリーの兜に触ってきたので、ねえさまのことを確認しようと思った。『……さま……ねぇ……さ……』
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-18
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第43話 元四天王のマリー ~アグリサイド~

たぶんこうなるとは予想出来ていたけど、なんか女の子が飛び出てきた。背丈としては小学生高学年から中学生ぐらいだろうか。青い目をして、青色の長い髪を両方で縛っている。所謂ツインテールだ。初音○クみたいな髪型だ。服装は黒を基調とした服に、レースやフリル、リボンがあしらわれている。現代で言うとゴスロリってやつだな。ゾルダが封印されている剣と似たような紋章がついたその兜には、どうやらゾルダの四天王の一人が封印されていた。名前はマリーと言うようだ。「ねえさま、ねえさま」甘えた顔をしてゾルダにベッタリとくっついている。ゾルダも悪い気はしていないようだ。「おぅ、いつ見ても、可愛いのぅ。 一人で怖くなかったか?」マリーの頭を撫でながら、ゾルダはマリーに問いかける。「暗くて、誰もいなくて、ずっと叫んでも返事もなくて…… もうあんなの懲り懲りですわ」眉をひそめたマリーが上目遣いでゾルダを見上げる。マリーはゾルダしか見ていないようだ。「あの…… マリー? でいいんだっけ? これに封印されていたってことは……」頭にのせた兜を見上げながら、マリーに確認をする。マリーは顔を膨らませ明らかに嫌だと感じる表情を浮かべる。自分の感情を隠しはしない。「そうよ。 マリーはねえさまの一番弟子よ。 人族からは四天王の一人と呼ばれているようですわ」やはりそうか。ゾルダの時と一緒の感覚を感じたし、ゼドに封印されたのだろう。「マリーはワシの一番弟子だったかのぅ…… 可愛さは一番じゃったが、実力は……」マリーが間髪入れずに言い返す。「そんなことないですわ。 力も他のみなさんにも負けてないですわ。 あれもこれもいろいろ…… マリーもいっぱいねえさまに尽くしていましたわ」ゾルダは目を細め、いつもより優しい声でマリーに話しかけた。「おぅ、そうじゃったそうじゃた。 マリーもワシの力になってくれたのぅ」マリーもゾルダほどではないが、力はあるのだろう。この俺なんかよりもよっぽど。「で、ねえさまは、このものたちと何をしいるのですか? ねえさまが人族と慣れ親しむなんて考えられないですわ」マリーは俺の方を向き、鋭い視線を浴びせる。なんかだいぶ敵視されているな、俺。「まぁ、いろいろあってのぅ…… 今はゼドを倒すために、あやつと行動を共にしてお
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-19
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