連休の最終日。私はため息をつきながら残業に追われていた。時計は午前0時を回り、私は不満げに天井を見上げる。思わずため息が漏れた。きっと社長は吸血鬼に違いない。毎日毎日、私たち可哀想な社畜から最後の一滴まで搾り取ろうとしているんだから。やっと午前4時、仕事を終えることができた。ビルを出ると、辺りは闇に包まれていた。近くの朝食処で何か食べてから、また仕事に戻ることにした。大きな交差点に差し掛かった時、遠くから何やら怪しい音が聞こえてきた。思わず足を止め、耳を澄ませる。低く、不穏な音。それは......女性の艶めかしい喘ぎ声と、男性の荒い息遣いが混ざり合っていた。私は思わず苦笑い。好奇心旺盛なのは国民性というやつだ。大通りでそんなことをするなんて、随分と大胆な話じゃないか。でも、ちょっとおかしい。確かに深夜だけど、もうすぐ夜が明ける時間だ。この時間帯に、誰かに見られる心配はないのかな?息を殺して、そっと音の方へ近づく。一体何が起きているのか、確かめてみよう。
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