「タイムシティーというプロジェクトでデザイナーの仕事。設計料は4億円で、出勤は必要ないし、会議も私の都合に合わせて行えるし。さらに給料も前払いできるの」「へえ…」中村悦織は息を吹き返した。やっと落ち着いてきた彼女は最初の言葉は「あんた馬鹿なの?こんなじわる仕事なんて考えずに受け入れればいいじゃん。こんなに気前がよいボスは誰かな…タイムシティー、タイムシティー」と二度繰り返し、瀬川秋辞を見つめて悪ふざけをしながら目を細めて言った。「これは根本氏のプロジェクトじゃない?根本煜城さんがあなたに頼んだでしょう?」「設計料が高すぎるの?」瀬川秋辞はその業界に詳しくないので、もし本当に高すぎるなら行
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