海咲は言った。「助けたわけじゃないわ。小春さんにはその実力があるし、そのアイデアは私たちが一緒に考えたものよ。もし他の人だったとしても、あなたがその考えを持っていたら、結果は同じだったでしょう。何より、あなたを助けることは私自身を助けることでもあるわ」小春は笑いながら答えた。「千里の馬には伯楽が必要、これも縁だね。さて、忙しくなるから、また時間があれば連絡するわ」「わかった」電話を切った後、瑛恵はテーブルに両手をついて、海咲にウインクした。「海咲、あなたなら何をしても優秀よ。小春さんのブローカーになれるんじゃない?」「そんな大げさな」海咲は恥ずかしそうに答えた。「成功するのは必然的なこ
Last Updated : 2024-11-20 Read more