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第50話

上野研介は慌てて客間に駆けつけた。

しかし中から女のもがき声が聞こえてきた。

「陰山さん、何をしようとしてるんですか?ああ!触らないでください」

「私は上野さんの女です…あなたには…手を止めて」

上野研介はすぐに顔をしかめ、部屋に入った。

黒いローブを着た男が、上野研介が最近迎えたばかりの新しい妾を膝の上で弄んでいた。

その衣服はずたずたに裂かれてただの布地の束で、その美しい体をまったく覆っていなかった。

彼女はまだ成年になったばかりで、彼自身さえもまだ楽しむ機会がなかった。

その妾は上野研介を見るとすぐに、涙で顔を濡らして彼に飛び込み、声も出せないほど泣きじゃくった。

上野研介は笑って言った。

「陰山さんはいつもそんな洒脱なんですね。でも、これは私の妾なので、差し上げるわけにはいきませんが、もっと美しい人を何人か探してきてあなたをもてなしましょう」

陰山さんは楽しんで笑った。

「上野さんは本当に艶福家だね。こんなに若い女の子を弄って、本当に若い女を好む」

「私もあなたと争和ない。数日間貸してくれればいいですよ」

その妾が聞くとすぐにパニックになりました。

「そんなことは無理です」

上野研介は顔色が青ざめましたが、彼女に平手打ちをし、怒鳴った。

「黙れ!陰山さんがあなたを欲しいと言っているんだから、あなたの光栄だ。どうして拒否するなんてことができるんだ!今すぐお風呂に入って、後で陰山さんに付き添おう」

人を呼んで強引に彼女を連れ去った。

陰山さんは腹を抱えて大笑いした。

「上野さんは本当にハキハキしている人だね。これが私が虎門という組織を気に入っている理由だ」

「今回は、東田智子を暗殺する計画が失敗したことを伝えに来た」

上野研介は身体を震わし、驚いて言った。

「ジャガーの兄弟は武道の達人ですよね。その中には内勁の達人さえいます。どうしてそんなことが可能なんですか」

陰山さんは目を細めて言った。

「今回は少し計算違いがあった。東田智子のそばには、私にも遜色ない実力の絶頂の達人がいます」

伊吹嵐の顔を思い出して、彼も三分の恐れを抱いていた。

それは恐ろしい相手だね。

上野研介はすぐに怒りでいっぱいになり言った。

「くそー!もし我が虎門の供奉が、帝国ホテルで殺されていなければ、我が虎門の力は大きく減ってはいないで
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