第49話

「畜生より浅ましいやつだ」青木真央は怒りで胸が爆発しそうになった。

伊吹嵐は顔色一つ変えずに言った。

「あなたには3秒間をやる。謝らなければ、俺は力ずくで弓を引くしかない」

「3」

「2」

「1」

「ごめんなさい」

青木真央は恨めしげに伊吹嵐を睨みつけ、相手を生きたまま食べたいほど憎んだ。

伊吹嵐は彼女を解放し、ついでに彼女の尻をつまんだ。

「これは利子だ。でも、君の尻はなかなかいいなあ」

青木真央は怒り狂ったが、その場でしか怒れなかった。

彼女がこれほどまでに男に扱われたことはなかった。

伊吹嵐は力尽きたジャガーのリーダーの前に歩み寄り、「V組織について知っていること、全て教えてくれ」と言った。

彼はすぐに顔色が変わり、「V」の刺青を一瞥し、歯を食いしばって言った。

「言えない！言ったら、生きていけない」

伊吹嵐はなにもを言わず、即座に相手の十本の指を折り、骨身に徹するつらさに彼を悲鳴を上げさせた。

「二度言わせるつもりはない！言え」

伊吹嵐の細い顔には殺気が満ちていた。

「言えない…組織に殺される」ジャガーのボスが全力で叫んだ。

伊吹嵐はまたあっさりと相手の二つの目玉をえぐり取り、手のひらで潰した。

それに耐えられなくなった相手は、ヒステリックに言った。

「言う！全部言う！もう拷問しないで。君こそ真の悪魔だ」

その場にいた青木真央は目を見張った。

この男の厳しい取り調べは、SATの隊長として自分でさえ及ばない。

彼は一体何者なのか？

「僕と僕の弟は、V組織の一番下の外部メンバーに過気ない。組織のことは何も知らない」

相手は粗い息をついて言った。

「我々は陰山翔太さんという上司からの命令で、今日このことは偶然ではなく、実は、東田智子を殺すようにとの命令だった」

「ただ、途中で彼女らの美しさに心を奪われ、考えを変えたのだ」

伊吹嵐は心の中で驚いた。準備万端で、誰かが東田智子を殺そうとしていたのだ。

「なぜ東田智子を殺すのか？」彼は待ちきれずに尋ねた。

「虎」相手が口を開いた瞬間、次の瞬間、突然血を吐いて死んだ。

伊吹嵐は大いに驚き、この男が背中に毒針を受けたことに気づいた。

誰かが暗がりで冷やかしの一撃を放ったのだ。

彼は急いで遠くを見たが、一筋の黒影はもう逃げてしまった。

伊吹嵐は憤慨し、「くそ