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第 0276 話

薄野荊州頭を下げ、彼女の唇に吻を落としていった。その手は彼女の背中を滑らせ、彼女の細い腰に当てた。

瀬川秋辞は目の前に迫り来る顔を見つめながら、口を開け、彼の唇を噛みついた。

噛まれた瞬間、血の気が滲んできて、錆びたような味が口の中に広がった。

「シュー...」

薄野荊州は軽く息を吸い込み、彼女を放したが、瀬川秋辞が手を伸ばして彼を押しのける前に、直接彼女の右手の人差し指をつまみ、指紋ロックの読み取り部分に押し込んだ。

「ガラガラ」という音が鳴ったら、ドアロックが解除された。

薄野荊州は彼女のお尻を支えて抱き上げた。瀬川秋辞の体は急に空中に浮かび上がって、上半身は彼に伏せ、両脚も彼の腰に巻きつ
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