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第79話

「お前一票の反対で否決できる」と常盤奏は言った。

「常盤奏、ご飯を食べて!たとえ三木和彦と協力しても、好きになるわけじゃないんだから。どうして皆は彼が私に好意を寄せていたら、私が簡単に応じると思っているの?私はそんな簡単に手に入る女じゃないわよ!」とわこは反論した。

常盤奏は「……」無言だった。

夕食後、とわこは部屋に戻り、三木和彦が昨晩送ってきたメールをじっくり読んだ。

読み終わった後、彼女の心はしばらくの間落ち着かなかった。

彼女は会社の管理について全くの素人だったが、三木和彦の提案は理解できた。

その提案に従えば、三千院グループは復活する可能性があるかもしれない。

もし三木和彦が三木直美の兄でなければ、彼女はすぐにでも彼との協力を決断しただろう。

パソコンを閉じた後、ベッドに横になる。

携帯電話を手に取り、松山瞳からのメッセージを見た。

瞳は「とわこ! 渡辺裕之と寝ちゃった!ううう! 私、彼のことが好きになっちゃったみたい」と教えた。

とわこは事態がここまで進展するとは思わなかった。

とはいえ、渡辺裕之は少し変わっているが、見た目やスタイルは悪くない。

とわこは「好きになったのなら、ちゃんと付き合えばいいじゃない。それがあなたたちの縁よ!」と返した。

「彼が明日、大事な人に会わせるって。誰か聞いても教えてくれないの。このバカ、緊張するじゃない!」と瞳が続けた。

「きっとサプライズを用意してるのかも」とわこは返信した。

「サプライズは要らないよ、驚かせないでほしい。ところで、あなたの旦那さんのことを教えてよ!今、彼と同じ部屋で寝てるの?」

とわこの顔は思わず赤くなった。「私は別の部屋で寝てる。彼について話すことなんてないから、聞かないで」

瞳は「彼、イケメン?」と聞いた。

とわこは答えたくなかったが、常盤奏のハンサムな顔が頭に浮かび、ついに薬指で一言打った。「イケメン」

瞳が続けた。「おお!とわこ、ラッキーだね!旦那さんは何歳?」

「かなり年上よ。私たちから見ればただのおじさん」ととわこは答える。

瞳はとわこを慰めた。「頭を撫でてあげるよ。おじさんにはおじさんの良さがあるからね。優しくて気遣いがあるんだから」

とわこは「目を覚まして、あなたはドラマの見すぎよ」と返信した

瞳は続けた。「イケメンなんだよ?イケメンだっ
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