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第261話

多くの言葉を言い難く感じた玄武は、別れを告げた。

さくらは長い間深く考え込んでいた。いくつかのことは理解できたように思えたが、完全には納得できない部分もあった。

梅田ばあやはさくらの困惑した様子を見て、近寄ろうとしたが、福田に制止された。福田は首を振り、「坊ちゃまにお食事をお持ちなさい。長時間手の訓練をなさっていたから、お疲れでしょう」と言った。

梅田ばあやは福田を見つめ、軽くため息をついて「分かった」と答えた。

彼女が厨房に向かうと、福田は足を引きずりながら付いていき、厨房で声を潜めて言った。「お嬢様に話したいことがあるのはわかる。だが今は言うな。お嫁入り後にしなさい」

梅田ばあやは頷いた。「わかったわ。ただ、お嬢様が悩んでいるのを見て、つい衝動的になってしまったの。慎重にしなきゃいけないのはわかってるわ」

彼女もため息をついた。「親王様が兵権を手放したことは、私も今日初めて知ったわ。前後の状況を考えると、親王様はお嬢様のために兵権を放棄したんでしょうね。陛下がお嬢様を餌にして、親王様を釣ったようなものよ」

福田は言った。「そういうことは胸に留めておけばよい。外で軽々しく話すな」

「わかってるわ。そんなことを外で話せるわけない。ただ、親王様のお嬢様への思いを、お嬢様が全く気づいていないなんて......あの時の求婚のことも、奥様が話すなと言われていたからね」

福田は眉をひそめた。「あの時、奥様はお怖れになっていたのだ。もし北冥親王が邪馬台の戦場にお行きにならなければ、奥様はご同意なさっていたかもしれん。ただ、千も万もお選びになった末に、まさかの外れくじを引いてしまわれるとはな」

梅田ばあやは心が痛み、目に涙を浮かべた。「奥様があの時、名家や文官の息子を選ばなかったのは、お嬢様の自由奔放な性格を知っていたからよ。名家や文官の家は規律が厳しすぎるわ。それに、側室を持たない名家の息子なんて見たことある?あの北条守だけが奥様の前に跪いて、永遠に側室を持たないと約束したのよ。奥様もその時は騙されてしまったんでしょうね」

「もう結構だ、もう言うな。早く坊ちゃまにお食事をお持ちしなさい。坊ちゃまが懸命にお励みになっているお姿を拝見すると、本当に胸が痛むのう。毎日お薬をお召し上がりになりながらも、お手の訓練をお忘れにならないなんて」

福田が潤を心配しないわ
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