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第 0962 話

作者: 水原信
州平がここでこんな言葉を投げかけてくるとは、一体どういうつもりなのか?

彼の行動に、誰からの指図や批判も必要ないというのが彼の考えだった。

一方で、州平の表情も決して穏やかではなかった。彼は手を伸ばして海咲を自分の背後に引き寄せると、冷然とした口調で言い放った。

「君が聞きたくないなら、それは君の勝手だ。他人を巻き込むな」

この言葉は、若様としての地位を彼が放棄する覚悟であるとも受け取れる。

そしてその決意の背景には、州平自身の立場、特に温井海咲という女性の存在があった。

モスは銃を取り出し、引き金に指をかける。だがその瞬間、州平が海咲の前に立ちはだかった。

州平は、死をも恐れない覚悟をその目
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