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第 970 話

Author: 水原信
もし州平と子供がS国に残ることになれば、海咲は一人きりになってしまう。白夜は再び自分にチャンスが巡ってきたと感じた。しかし、問題はそこではなかった!

それでは海咲が苦しむことになる。彼が望むのは、ただ海咲が幸せで、笑顔でいることだけだった。

白夜は一歩前に進み出て、落ち込む海咲に向かって毅然とした口調で言った。

「海咲、心配するな。俺がいる。ファラオもいる。君は忘れたのか?俺がかつてどんな存在だったかを」

その一言は、まるで夢の中にいる海咲を現実へと引き戻すかのようだった。ファラオは様々な研究や実験を愛し、かつて白夜を薬人として作り上げた人物だ。

ファラオがこの状況を打開する鍵を握っているかも
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