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第 0617 話

作者: 水原信
いつか海咲がどうやって恥をかくのか見ものだと美音は心の中で思っていた。

記者の仕事をちゃんとやらずに、わざわざドラマの投資なんかに手を出して、結局全てを失う結果になるだろう。

すぐに彼女は無一文の貧乏人になる。

それが美音にとって一番楽しみだった。

州平は何も言わなかったが、その目にはかすかな感情の揺れが見て取れた。

外にはロールスロイスが待機していた。二人は車に乗り込む。

美音は州平の肩に寄り添おうとしたが、州平は冷たく口を開いた。「ネットにあれだけ情報を流しておいて、いつ結婚するんだ?それから、解毒剤はいつ手に入る?」

美音は笑みをさらに深め、楽しそうに答えた。「焦らないで。最近は撮影が始
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