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第 0616 話

著者: 水原信
last update 最終更新日: 2024-12-12 18:00:00
州平は額に手を当て、ひどい頭痛に見舞われていた。そのせいで二人の話を深く考える余裕もなかった。

昨夜、自分が何をしたのか、記憶が曖昧だ。

ただ、まるで夢のような感覚だけが残っている。

もし本当に海咲が来ていたのなら、少なくとも彼女に会えたということだ。

だが、もう二度とこんな無様な姿を見せるわけにはいかない。

「出て行け」州平はかすれた声で静かに言った。

「了解しました!」

二人はすぐに部屋を後にした。

だが、10分も経たないうちに、竜二がドア越しに報告してきた。

「隊長、淡路さんがいらっしゃいました!」

州平は簡単に身だしなみを整え、着替えを済ませた。

その知らせに州平は眉をひそめ、不快感を
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