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第 0625 話

著者: 水原信
last update 最終更新日: 2024-12-14 18:00:00
白夜の視線もそちらに向かい、その後彼はドアを開けに向かった。

入ってきたのは紅だった。

彼女は心配そうな表情で白夜を見つめ、「大丈夫?」と尋ねた。

その視線が背後にいる人物に向けられると、そこには海咲がいた。

紅は少し驚いた表情を見せたが、すぐに唇を固く結び、黙り込んだ。

海咲は彼女を見て複雑な思いが胸中を駆け巡った。

中毒の事実を知ったばかりで、そこに紅が現れたことで、以前の同情心は一瞬で消え去り、怒りと悔しさがこみ上げてきた。

「あなたなのね」海咲は紅の方へ歩み寄った。

紅はもう一度海咲を見て、「久しぶりね」と静かに答えた。

しかし、海咲は詰め寄るように問うた。「私を毒にしたのは、あなただ
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