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第 578 話

Auteur: 水原信
「あのう......」海咲は彼女を呼び止めようとした。

その後、白くて丸々とした鳩が彼らの方に飛んできた。

海咲はその鳩に突かれたら怖いと思って、後ろに縮んだ。

けれど、彼女は何かを見たようで、その鳩はくちばしに何か輪のようなものをくわえていた。

まだ驚いている間に、その鳩がくわえていたものが州平の手に渡った。

彼女は驚きの目を向け、彼を見た。

初めて気づいたのは、彼の手のひらに輝く一粒のダイヤモンドリングだった。

ダイヤモンドは太陽の下で光り輝き、彼女の目を射抜くほどだった。

彼女は無意識に目を細めたが、その瞬間、州平がその指輪を彼女の薬指に嵌めた。

パチパチパチ――

突然、周囲から拍手が湧
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