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第 0044 話

助手の言葉に二人は驚かされた。

州平は、ドアのところに立っている海咲に気づき、すぐに美音を放した。

海咲は視線を落とし、戸惑いながら外へと歩き出した。

州平は彼女が去るのを見て、慌てて追いかけた。

「海咲!」

海咲は足早に進み、どう彼と向き合うべきか分からなかったが、州平が追いつき、彼女の手を掴んだ。

海咲は振り返り、涙で赤くなった目で彼を見つめた。

州平は彼女の涙を拭こうと手を伸ばしたが、海咲は顔をそらして言った。

「あなたは美音の世話をして。私のことは気にしなくていいから」

「どうして病院にいるんだ?体調が悪いのか?それとも発疹がひどくなったのか?」と、州平は問いかけ、彼女の袖をめくって腕
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