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夫に浮気を疑われ、中絶させられた後、私は完全にキレた
夫に浮気を疑われ、中絶させられた後、私は完全にキレた
著者: 柿本赤

第1話

私は安藤拓也と結婚して7年目、ようやく私たちの初めての子どもを授かった。

妊娠検査の報告書を嬉々として彼に渡すと、彼は眉をひそめてこう言った。

「この子は誰の子だ?」

私は一瞬呆然とし、「あなたの子どもよ」と答えた。

「俺たちが結婚して7年間も子どもができなかったのに、俺が2ヶ月出張に行ってる間に子どもができたって?そんな嘘は通用しないだろ」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は凍りついた。

子どもはすでに2ヶ月を迎えている。確かにタイミングが合わないと感じた。

義母は冷笑を浮かべて言った。「どうりであんたが夜にしょっちゅう出かけるわけだ。他の男と会ってたんでしょ」

私は夜遅くまで働いていただけなのに。

彼ら母子に怒りを覚え、涙が溢れ出た。

最後に私は拓也に言った。「信じられないなら、親子鑑定をしよう!」

私は彼に対して失望し、その日のうちに検査を受け、実家に帰った。結果が出るのは3日後だった。

その時、拓也と約束した。結果を一緒に病院で確認し、もし子どもが彼のものであれば、彼は私に土下座して謝る。そうでなければ、私たちは離婚し、私は何も持たずに家を出ると。

その3日間、拓也からは一切連絡がなかった。私は怒りと悲しみに包まれ、母に「結果が出たら子どもを諦めて離婚する」と言った。

母は私にこう諭した。「拓也はあなたを心から愛してる。今まで子どもがいなかった間も文句を言ったことはないし、急に子どもができたから不安になるのも仕方ない」

「明日結果が出たら、拓也は自分で自分に大きな平手打ちを食らわせるだろうよ」

母の言うことは正しかった。確かに拓也は普段、少し気性が荒いが、本当に私を愛してくれている。

私は母の言葉を信じ、彼にもう一度チャンスを与えることにした。

結果確認の日、私は寝坊してしまった。出かけようと準備していたところ、玄関のベルが鳴った。

ドアを開けると、拓也がそこに立っていた。彼が結果を見て、謝罪しに来たのかと思った。

「拓也、結果見たの?私は決して……」

言い終わらないうちに、拓也は私に平手打ちを食らわせた。

彼の力は強く、その一撃で目の前が真っ暗になり、口の中から血が滲み、耳鳴りがした。

私は顔を上げ、信じられない思いで彼を見つめた。

「拓也、あなた、どうかしてるわよ!」

——バン!

もう一発の平手打ち。

私は数歩後ろに下がり、倒れそうになりながらテーブルにぶつかり、その音が部屋中に響いた。

その音を聞いて、寝室にいた母が飛び出してきた。彼女は叫びながら私を抱き起こした。

「拓也!なんで彼女を殴るのよ?」

「殴られて当然だ」拓也は目を真っ赤にして、テーブルにあったティッシュボックスを私に投げつけた。「菅原遥、貴様、浮気して、他の男の子を育てさせようとしたな。今日こそお前を殺してやる」

ティッシュボックスが飛んでくるのを見て、私は母と共に急いで避けた。

拓也の言葉が何を意味しているのか?

まさか検査結果が彼の子どもではなかったということか?

私は言った。「私は一度も他の男と関係を持ったことはない。きっと何かの誤解だ」

「誤解?」安藤拓也は歯を食いしばりながらスマホを取り出し、画面を私に投げつけてきた。「証拠は揃ってる。何が誤解だ?」

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