Home / ロマンス / 会社を辞めてから始まる社長との恋 / 第395話 こんなに眠りたがるのか

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第395話 こんなに眠りたがるのか

病室の看護婦はすべて父親が用意したもので、毎日同じ数人がやってくるばかりだった。

ただし、今日の顔は見知らぬもので、話し方も違和感がある。誰が用意してきた探尋役だと察知できないはずがない。

次郎はゆっくりと携帯電話を取り上げ、ゆっくりと文字を打ち込んだ。

次郎:「狛村さんはいつも自分の考えを持ち合わせているね」

返信を受け取った静恵は困惑した表情を浮かべた。

次郎さんのこの言葉はどういう意味で、どんな調子で言われたのだろうか?

怒りか喜びか?

静恵は試しに言った。「今のやり方は次郎さんを困難から救い出す一番の方法だと思う。もし私が勝手に決めたことを責め立てて欲しいなら、受け入れるよ」

次郎の目には軽蔑の笑みが浮かべられ、彼女は本当に慎重だな、と感じた。

次郎はゆっくりと携帯を操作しながら言った。「前回も今回も、私はあなたを責め立てるつもりはなかった」

静恵は驚いた。彼は怒りもしていないのか?

次郎さんの性格は良すぎる!

もし晋太郎だったら、彼女には冷たい顔を向けていたはずだ!

静恵は返信を考えていると、次郎からまたメッセージがきた。

「次はこんなことをする前に、私と相談してほしい」

静恵は顔を喜ばせ、彼の言葉の意味は、彼らが引き続き連絡を保つことができるということか?!

静恵は興奮して返信した。「ありがとう次郎さん。入院したと聞きました、お見舞いに行ってもいいですか?」

次郎はすぐに病院と病室番号を静恵に送信した。

静恵は興奮して携帯電話を抱き、ベッドで転がり回り、明日はお洒落して次郎に会いに行く!

以前次郎に与えた悪い印象を取り戻す努力をする!

この優しくて寛大な男性は、私が必ず手に入れるのだ!!

MK。

肇はドアを叩いて晋太郎のオフィスに入った。

晋太郎はビデオ会議を開いていたが、肇が入ってきたのを見て、彼は数人の支社長に向かって言った。「今日はここまでにしておく」

ビデオを切り、晋太郎は沈然と声を落として肇に問いかけた。「何か用か?」

肇はタブレットを晋太郎に渡した。「晋さま、これを見てください」

晋太郎は手を伸ばして受け取り、数眼見ただけでタブレットをテーブルに投げ出した。

「こんなものは今後見せる必要はない」

肇:「晋さま、この件は介入する必要はないのですか?次郎さんがネット上で好感を博すのを放置するの
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