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ヴァールス家 嫡男の憂鬱
ヴァールス家 嫡男の憂鬱
Author: よつば 綴

囚われの俺-1

Author: よつば 綴
last update Huling Na-update: 2025-02-28 06:35:25

 俺に跨り、首筋へ牙を食い込ませているこの少年の名はノーヴァ。すぐそこで、恍惚な表情を浮かべアソコを滾らせているのが、ノーヴァの養父であるヴァニル。

「ちょっとぉ、どこ見てんの? こっちに集中してよ」

「ん゙っ、うぁ··」

 ノーヴァは俺の血を啜りながら、ケツに凶悪なブツをねじ込んでいる。それを遊び感覚でされているのだから堪らない。

 何より、少年の股間に付いているとは思えない、俺のよりもデカい魔羅《マラ》だ。俺のケツの将来が危ぶまれる。

「あぁっ··ノーヴァ、早く私にもくださいよ」

「煩いなぁ、ヴァニル。ヌェーヴェルは今、ボクと楽しんでるんだからね。大人しく“待て”しててよ」

「はぁ~っ····ノーヴァは意地悪ですねぇ」

 俺のことなどお構いなしで、自分たちの世界に引き摺り込んでくる。まぁ、いつもの事だが。

 幼顔を快楽に歪める、なんとも背徳感に満ちた情景。オツなものだと思われるのだろうか。否、最悪で最低な気分だ。

 この、どうしようもなく欲に忠実なコイツらは、とうの昔に滅びたとされている吸血鬼。俺の血を啜り、快楽の底へと叩き堕とす変質者どもだ。

 先の戦争を生き延び、人知れず闇に紛れて生きてきた。我々人間に迫害され、残虐の限りを尽くされてきた種族だ。

 100年ほど続いた凄惨な戦いで遺ったのは、ゴミみたいなものだった。人間の醜悪な優越感によって確立された、吸血鬼は悪の暴徒だという印象。それと、人間は崇高だというクソみたいな2種族間の優劣。

 だからと言って、憐れだとか庇護すべき対象とは思っていない。生き残りと言えば希少な気はするが、ただ図太くしぶとく人間を貪り喰ってきただけの奴ら。出会った当初は、ただただ忌むべき存在だった。

 吸血鬼は特有の能力で若さを保っている。ノーヴァの実年齢は200歳を超えるらしいが、せいぜい12歳程度にしか見えない。

 時々大人の姿になるのだが、体力を使うとかで俺の血を大量に吸うから禁止した。超絶美少年で、稀に超絶美男。腹が立つほど見目麗しい。

 ヴァニルは20歳そこそこの見た目だが、実際は300歳を超えているらしい。吸血鬼の平均寿命って何歳なんだろう。年齢詐称ジジイのこいつは、銀髪紅眼のくっそイケメン野郎。そして、絶望的な変態だ。絶対に女は喰わないらしい。

 俺のような容姿端麗な若い男が好みらしく、選り好みが激しい。俺がノーヴァに吸血されているところを見るのが、何よりも興奮するんだとか。牙が刺さる瞬間の痛みに苦しみ、すぐさま与えられる快感に美しい顔を歪ませるが良いらしい。まったく、イカレてやがる。

 2人が出会ったのは、惨たらしい歴史が引き起こしたただの偶然だった。それは大昔に起きた吸血鬼と人間の戦の最中《さなか》の事。

 産まれたばかりで両親を失ったノーヴァは、運良く王魔団に保護された。当時ヴァニルは王魔団に所属していて、たまたま上官が保護したノーヴァの相手をしていた。

 変態的な意味で子供好きだったヴァニルは、暇を見ては施設にいるノーヴァに会いに行った。その結果、甘えに甘やかされたノーヴァはヴァニルに懐き、半ば押し付けられるように引き取ったんだそうだ。

 そうして2人は永い永い年月を共に過ごし、いつしか慕い合う仲に────なることはなく、ひょんな事から俺を囲う生活が始まった。

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    Huling Na-update : 2025-02-28
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    Huling Na-update : 2025-02-28
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    Huling Na-update : 2025-02-28
  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   夜闇に紛れて-1

     俺たちは時々、3人で屋敷を抜け出す。宵闇に紛れて散歩をするのだ。散歩と言っても、大半が空を飛んでいるのだが。 勿論、俺には空を飛ぶ能力などない。だから、ヴァニルに抱えられて空を舞う。 初めのうちは、姫の様に抱えられるなど耐えられないと拒否したのだが、抗う事などできるはずがなかった。まず、力で敵うはずがない。吸血鬼共は異常なまでに怪力なのだ。奴らが加減を間違えれば、人間など赤子も同然である。 今では、優しく抱えられる事に慣れてしまった。しかし、俺を連れ出す必要性は未だに感じない。それなのに、毎度わざわざ連れ出される。吸血鬼とやらは、そんなに散歩が好きなのだろうか。 今日のように月が綺麗な夜に散歩をしていた時、何気なく聞いてみたことがある。ヴァニル曰く、ノーヴァは上空から街を見下ろすのが好きなんだとか。 俺は誤解をしていた。てっきり、人間が手の届かない上空から見下している様だとか、得体の知れない優越感に浸れるだとか、まさに吸血鬼のイメージ通りの理由なのだろうと思っていた。 だが実際には、平和な街に浮かぶ温かな灯りを眺めるのが好きなんだそうだ。とんだ失礼をかますところだった。いや、心で思っていただけでも同じか。すまん、ノーヴァ。 俺は心の中で素直に謝った。すると、ノーヴァがこちらを見て優しく微笑んだ。····ように見えた。 よく見ると、ヴァニルも穏やかでいて優しい表情をしている。なんだろう、普段あまり見ない表情なので薄気味悪い。なんて思った途端、2人の表情がスッと無に戻った。「なんなんだよ、お前ら。笑ったり真顔になったり忙しい奴らだな」「ふん。貴方が阿呆《あほう》だからですよ、ヌェーヴェル」「はぁ!? お前、喧嘩売ってんのかよヴァニル!」「ったく、煩いなぁ。散歩も静かにできないの?」 俺がヴァニルに食ってかかると、ノーヴァが呆れたように言った。呆れているには俺のほうなのだが。「空飛んで散歩もくそもあるかよ····」「え、なぁに? 早く帰ってボクに弄ら

    Huling Na-update : 2025-03-01
  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   夜闇に紛れて-2

     ノーヴァは勢いよく俺の血を吸い上げる。まるで渇ききった喉を水で潤すかのように。 俺だって、瞬時に血が湧き出るわけではない。本当に加減を知らない、馬鹿なガキだ。「おい、ノー··ヴァ、ちょっ····待て······」「ノーヴァ、私にも早く。もう待ちきれません」「ったく、耐え症のない奴だなぁ。いいよ、おいで··ってヴェル、血吸われてイッちゃったんだ。可愛いね」「あらら、だらしないですねぇ。····はぁ、ようやく私も食事にありつけます。さぁ、可愛いヌェーヴェル、私との番ですよ」「ちょ、待て、ホン、トに、ノーヴァ··吸いすぎ··だ──」 そう言って俺は気を失った。 目を覚ますと、俺はベッドに転がされていた。ヴァニルが綺麗にしてくれたのだろう。きちんと服を着ている。 それよりも、頭がクラクラして目が回る。気分も悪い。吐きそうだ。身体に力が入らないので、起き上がる事もできない。「やっとお目覚めかい?」「大丈夫ですか? ヌェーヴェル」「····ああ、なんとかな。気分はめちゃくちゃ悪いが」「すみません、無理をさせ過ぎてしまいましたね」「まったく、貧弱だなぁ」「····このアホガキ、いっぺん殴っていいか?」「いいけど、その後ミイラにしてあげるね」「すみません、ヌェーヴェル。ノーヴァの事は諦めてください」「くっ····。とりあえず、もう少し寝させてくれ。そうしたら血も戻る」「なるべく早くね。喉が渇いて仕方ないから」 このガキは、本気に

    Huling Na-update : 2025-03-02
  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   反省-1

    *** しょぼくれた顔で部屋に戻るノーヴァ。不貞腐れた美少年に、ヴァニルは自業自得と言わんばかりの顔を見せる。 2人は、ヴァールス家のメイド達に身の回りの世話をさせている。ヌェーヴェルと同じ扱いを受け、名家にこうも容易く入り込めたのは、ノーヴァの精神を操る能力によるものだ。 ノーヴァに一滴でも血を取り込まれた者は、普通の人間ならば意のままである。ヌェーヴェルの家族でさえも、2人を親族くらいに思っている。 ヌェーヴェルはノーヴァの力を知り、企みがあるのではないかと疑っていて、それは未だ拭いきれない。だが、2人には特に企みなど無かった。ただ純粋に、衣食住の整った環境で快楽を貪りたいだけだったのだ。 しかし、その操作も100%ではない。時々、殆ど洗脳が効かない相手がいるのだ。その理由を、ノーヴァ本人は知らない。「お前達! ヴェルはどうした」 長い廊下の果てから急ぎ早に歩いてくる青年。黒髪に琥珀色の瞳が映える、 ヌェーヴェルそっくりのこの男は、ヌェーヴェルの従兄弟であるノウェル。 年は同じで幼い頃から兄弟の様に育ち、数ヶ月早く生まれたヌェーヴェルを慕っている。現在は別邸で母親と暮らしているが、数日に一度、ヌェーヴェルに会いに来るのだ。 そして、ノウェルはヌェーヴェルに執心しており、2人を目の敵にしている。都合の悪い事に、ノウェルには洗脳が効かない。なので、ノーヴァとヴァニルの正体や、3人がただならぬ関係である事も知られている。 嫉妬に塗《まみ》れたノウェルは、2人に対し喧嘩腰でしか話せない。本来なら温厚で、誰にでも優しい好青年なのだが。「ヌェーヴェルならお部屋で寝ていますよ」「ふんっ! また無理をさせたのだろう! まったく、貴様らなどさっさと追い出してしまえば良いものを」 勢いを殺して立ち止まり、腕組みをして牽制するノウェル。荒らげた息をふんと鳴らす。「ヴェルに相手にされないからって八つ当たりしないでよ」「な、なんだと!?」「ノーヴァ、煽るんじゃありません。ノウェル、すみません。どうにも我儘が

    Huling Na-update : 2025-03-03
  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   反省-2

    ──ガチャ「ヌェーヴェル····ああ、僕のヌェーヴェル、可哀想なヌェーヴェル····」 普段は血色の良いヌェーヴェルの顔が蒼白く、今にも死にそうな顔をしている。いつもは飛び掛りたくなるほどの美しい寝顔なのに、今日は抱き締めたくなるほど弱々しく見える。 そんな心情を瞳に映しながら、ノウェルはそっとヌェーヴェルを覗き込んだ。「お前、また寝込みを襲う気だったろ」「お、起きていたのかい? 意地悪だなぁ····。そんな事はしないよ。君の安眠を妨害するつもりはなかったんだ」「よく言う······」 ノウェルは時々、寝ているヌェーヴェルのもとを訪れては、起こさないようそっと指を這わす。 髪や睫毛、鎖骨など、いちいち厭らしい触れ方をするノウェル。ノーヴァとヴァニルの所為で敏感になっているヌェーヴェルは、少し触れただけでも目が覚めてしまうのだ。 先日、ヴァニルに抱き潰され深い眠りに落ちていた時には、瞼にキスをされ目が覚めたヌェーヴェル。咄嗟にノウェルを殴ったが、ノウェルは喜んだだけだった。「お前、薔薇の匂いがキツイんだよ。吐きそうな、くらい····甘い匂いだから··目も覚めるわ。····そこに居ていいから、静かに··してろ····」 ヌェーヴェルは再び眠りについた。 すぐに悪態をつくヌェーヴェルは、決して誰にも心を許さない。だが、ノウェルの純粋な好意は受け止めている。 それが劣情を孕んでいようと、自分に害がない限り構いはしない。純粋に好かれている事に、ヌェーヴェルだって悪い気はしないのだから。ヌェーヴェルもまた、吸血鬼程で

    Huling Na-update : 2025-03-04
  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   反省-3

    「ねぇヴァニル。ヴェル、怒ってないかな····」 ノーヴァは、袖口をちょんと摘まんでヴァニルの注意を引いた。「まぁ、死んでませんしね。約束は守ったじゃないですか」「そうだけど····」 ヴァニルの袖口を摘まんだまま、唇を尖らせて俯くノーヴァ。「それに、私達が血を吸っても相手は快楽に堕ちるだけです。まぁ、普通はそのまま死ぬんですけどね。ヌェーヴェルはなまじ死なない分、逆に大変なのでしょうね」「悪い事しちゃったよね。わざとじゃないんだよ。ただ、本当にアイツの血が美味しすぎて····」 困り眉で弁解するノーヴァ。その姿は、見た目通りの少年に見える。 「わかりますよ。彼の血は極上ですからね。あれは、私達がこれまで貪ってきたどんな血よりも美味しい」「そうでしょ!? ヴァールス家の人間は皆美味しいのかな?」 同意を得たノーヴァは、ぱぁっと表情を明るくした。「そんなことは無いと思いますよ。きっと彼だけです」「試してみなくちゃわからないじゃないか」「ダメですよ。て言うかアナタ、ここに来た初日に全員分口をつけましたよね?」「あんないっぺんに飲んだら、味なんて分かんないよ」 小さな溜め息混じりに言うノーヴァ。ヴァニルは、呆れた顔で言う。「なんにしても、です。一応、ヌェーヴェルとの約束でもあるんですから」 ヴァニルは、そっと人差し指を口に当てた。その表情が|如何《いか》に妖艶なことか。顔がいい上に、凄まじい色気を纏っている。 恋仲ではないと言っているが、ノーヴァはヴァニルの顔がとても好きだった。ヴァニルの厭らしい表情を見ると、ノーヴァは堪らなく興奮する。しかし、それはただの嗜好であって愛ではない。 ヴァニルもそれを自覚していて、ワザと表情を作りノーヴァを喜ばせるのが常だ。そんな美しい2人の戯れを見て、胸を高鳴らせるのがヌェーヴェル

    Huling Na-update : 2025-03-05

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  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヴァニルの嫉妬-3

     何度射精を受けたのかわからないが、俺が返事もままならなくなった頃、ようやくノーヴァが俺のナカから出ていった。「ノウェルも挿れたいですか?」 ヴァニルが、イェールに抱き潰されていたノウェルに聞く。「はぇ····ヌェーヴェルに、挿··れる····挿れ··たい」「はは。そんな状態で挿れられるんですか? 随分ヘロヘロで可愛らしくなってますけど」 嫌味を言うヴァニルへ、イェールが代わりに減らず口を叩く。「可愛く仕上がってるでしょう? オレ、気づいたんですよねぇ。ノウェルさんがそこの男たらしに挿れらんないくらい、抱き潰せばいいんだって。ね、ノウェルさん。もう勃たないですよね?」「んぐぅぅ····イェール、もう、奥抜くの、やだぁ····」「あっはは! イェールは見込みがありますねぇ。貴方は我々寄りだ。愛の奴隷となり存分に楽しみなさい」「アンタに言われなくても、ノウェルさんは俺のモノにしますよ」 ノウェルがイェールのものに····やはり、それは嫌だな。 俺は、遠退いていく意識を手放さないよう踏ん張りながら、心が呟いた言葉をそのまま口から零した。「ノウェルは、お前のモノには····ならない······」 ヴァニルとイェールが、ドスを利かせ『は?』と声を揃えた。「ヌェーヴェル、それは、どういう意味だい? だったら僕は····誰のモノなんだい?」「お前は、俺のモノだろ。違うのか?」 ノーヴァと入れ替わりに、再び俺のナカ

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヴァニルの嫉妬-2

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  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヴァニルの嫉妬-1

     月明かりが眩い夜更け。俺に跨るヴァニルの顔がよく見える。無感情に作られた笑顔が、身震いしてしまうほど恐ろしい。「おや? ヌェーヴェル、震えてませんか? 寒いですか?」「違····お前が怖いんだよ」「そうですか。自業自得ですから、仕方ありませんね」「なぁ、何が気に食わなかったんだ? ノウェルと出掛けた事か? それとも、煽った事か?」 震える声で聞く俺を、蔑むような冷たい眼で見下ろす。愛だの恋だのと言っていた甘い雰囲気は何処へやら。 吸血鬼たる冷酷さが剥き出しになっている。その無機質な瞳からは、背筋が凍るような殺意を感じた。「全部です。慰みにノウェルを選んだ事も、あんな厭らしい顔で帰ってきた事も、全部。ですが、貴方は私を妬かせたかったんですよね。えぇ、充分妬いてますとも。その結果がこれです。満足ですか?」 饒舌に嫌味を垂れるヴァニル。嫉妬深さを知っていながら煽った、俺の落ち度である事は間違いない。けれど、それにしたって限度というものがあるだろう。 ヴァニルを部屋に迎え入れた途端ベッドへ放り投げられた。挙句、ヴァニルが腰の上に跨っているから、蹴って抵抗する事もできない。「ヴァニル、あまりヌェーヴェルに酷いことをするなよ。瀕死のヌェーヴェルを見るのは嫌なんだ」「大丈夫ですよ、ノウェル。この人、死にかけて感じてますから。貴方が、虫の息のヌェーヴェルを見るのが辛いのは知ってます。いつも目を伏せてますものね。しかしまぁ····ヌェーヴェルを連れ出した事、怒ってないわけじゃないですからね」 冷ややかな目でノウェルに言い置くと、ヴァニルは俺のケツをろくに解しもしないで捻じこんできた。 自分のブツのデカさを考えろ。そう言ってやりたかったが突然与えられた痛みに耐えきれず、思わずヴァニルに抱きついてしまった。「い゙っ··ンァ····ヴァニル、痛い··&mid

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヌェーヴェルの想い-3

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  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヌェーヴェルの想い-2

     ノウェルは屹立したそれを入り口に馴染ませると、俺の反応を見ながらゆっくり挿入した。「んぁっ····前立腺、ゆっくり擦るな····」「これ、気持ちイイね。あぁほら、どんどん溢れてくる」「勝手に出るんだから、しょうがないだろ。あぁっ! 待て、奥はダメだ」「すまない、痛かったかい?」「違う····すぐに、その、イッてしまうから····」「そうか、痛くないのなら良かった。けど、奥はもう少し解してから貫いてあげるね」「ふあっ、やめろって! 本当に、止まらなくなるからぁっ」 ノウェルは予告通り、奥をグリグリとちんこの先で解すと、一息に差し貫いた。「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁ!! やっ、ああぁっ····ダメだ、やめっ、ひあぁっ··止まんねぇ····」 潮を噴くのが止まらなくなり、ベッドも俺達もぐしょぐしょになってしまった。非常に気持ち悪い。これは何度やらかしても慣れない。 なのに、ノウェルは嬉々として奥を抉り続ける。「はぁ····ンッ、ヌェーヴェル、後ろから突きたい。そのまま体勢を変えられるかい?」 なんて聞きながら、強引に足を持ち上げて俺を半回転させる。俺はへばりながら、腕で支えてなんとか身体を捻じった。「お前のこと··だから、俺の顔を、見ながら··ヤりたがると··思ってた。んあ゙ッ····奥、も、やめろぉ····」「よく分かっているね。君の顔が見られないの

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   ヌェーヴェルの想い-1

     ノウェルの間抜けな微笑みを見て心臓が跳ね、抱き締めたいと思った。これは、俺がこいつに恋をしているからなのか。本当にこの気持ちの正体が、バカ2人とノウェルへの恋心なのだろうか。 到底認めたくないが、症状がノウェルの定義した“恋”には当てはまる。だとしたら、これは由々しき事態だ。性別どころか人数まで、俺はどこまでいい加減で不誠実なのだ。 こいつらに本気で心を奪われる事など、有り得ないと確信していたのに····。 これまでの俺は、女に限らず他人を信用しないで、家督を継ぐ事ばかり考えていた。だから、何かに心を揺さぶられようが、それはひと時の迷い事でしかない。そう思っていたのだ。 だからこそ、今まで真剣に考えてこなかった。恋などというものを、まさか自分ができるとも思っていなかった。憧れだけを残し、政略結婚をするのだろうと踏んでいたのだから。 こんなにも他人を自由に想う事ができたなんて、正直戸惑いを隠せない。しかし、ようやく向き合う決心をしたのだ。これまでの凝り固まった考えなど捨て、柔軟にこいつらと向き合いたい。だが····「俺は、お前の定義でいくとマズいんだ。ノウェルだけじゃなくて、ヴァニルとノーヴァにも恋をしている事になる。こんな不誠実なものが恋なわけないだろう」「確かに不誠実かもしれないね。けど、全部恋でいいんだよ。君は、僕達それぞれを想ってしまった。それだけの事さ。いずれ、僕を選んでくれればそれでいいんだよ」 愛情に見せかけた、傲慢でエゴイスティックな笑顔を俺に向けたノウェル。妖艶とも不気味ともとれるその厭らしい笑みに、俺はまた鼓動を高鳴らせる。「そんなの····選べるかわかんねぇ··から、約束なんてできない」「今はそれでもいい。君の心がほんの僅かでも、僕に向いてくれているのなら」 ノウェルは優しいキスをする。ノーヴァとヴァニルは滅多にしない、唇を重ねるだけのキス。キスって、こんなにも

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   試み-3

     俺は、ノウェルをイェールに盗られたくないのだろうか。胸を張って“好き”だとも言ってやれないのに。「君が僕とイェールの関係をハッキリさせたいのなら、僕はいつだってイェールを突き放すよ」 俺の頬に手を添え、迷わずに言い切ったノウェル。俺は、その言葉に安心してしまった。「イェールには申し訳ないけれど、君と愛を交わす為に利用させてもらっているだけなんだから。ヌェーヴェル、安心しておくれ。僕はいつだって君の思い通りに動くよ」「そ··んな事····俺が言える立場ではない。イェールの事はノウェルが決めればいい。でなければ、イェールに不誠実だろう」 ノウェルの目を見て言うことができない。どれほど卑劣な考えがよぎっているのか、自分でわからないはずがないのだから。「はは····君は本当に真面目だね。そして狡い。自分の気持ちは見ないフリしてしまうのだから」「そんなつもりじゃ····いや、そんな事はない。気づいたんだ。俺は自分の事ばかりで、お前達の好意を蔑ろにしていた」 ノウェルから逸らしている視線を、さらに落として続ける。俺はこれを、自身への戒めとして口にするのだ。「クソ親父みたいな人間にならないようにと思っていたのに、結局アイツと同じ事をしていたんだ。俺は、俺が許せない····」 ノウェルはそっと俺の肩を抱き、瞼に優しくキスをした。ふと、目が合う。俺に似た顔で、俺にはできない優しい目で俺を見つめる。「ヌェーヴェル、ベッドに行こうか」「······あぁ」 俺たちはたどたどしく触れ合う。2人きりでするのは初めてだ。だからなのか互いに緊張を隠せず、妙な遠慮を孕んでいる。「お前が挿れるのか?」「君、僕

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   試み-2

     感情が昂って喚いた俺を馬鹿にするように、ノーヴァは鼻で笑って言う。「ちっさ。前に聞いた時も思ったんだけどさ、ただの我儘マザコン坊やだよね」「ぶふっ····ノーヴァ、そんなはっきり言っては悪いですよ。幾らくだらない理由だからって····」「くだっ····お前らに俺の気持ちなんてわかんねぇよ! もういい。何もかも嫌だ。暫く俺の部屋には来るな!」 2人を追い出して、俺はベッドに倒れ込んで泣いてしまった。勝手に溢れて止まらなかったんだ。 心の傷を嘲笑われたの事や男として終わっていた情けなさ、他にもぐるぐる巡る様々な感情で気持ちがぐじゃぐじゃだった。 嫁探しは白紙に戻したい。けれど、跡を継ぐ事は諦めない。などと、そんな勝手が許されるはずはない。百も承知だ。 それでも、もう決めた事。後継問題は先送りにして、跡を継ぐ事に専念するしかない。後の事は継いでからどうにかすればいいのだから。 このくだらない実験に、意味があったのかは分からない。俺が傷ついただけな気もする。だが、できる事とできない事が分かっただけでも儲けものだ。今はそう思う事でしか、自分を慰められなかった。 どのくらい経ったのか、いつの間にか涙は止まり呆然と天井を眺めていた。何もかも投げ出して逃げてしまいたい。いっそ、今すぐ吸血鬼になってしまおうか。そう思った瞬間だった。 コツコツと遠慮がちに窓を叩く音。ノウェルだ。ノーヴァとヴァニルよりも小ぶりな羽をバタつかせている。 俺は無気力に窓を開け、思考など手放してノウェルを迎え入れた。「お前、飛べるんだな。いよいよ吸血鬼らしいじゃないか」「あはは、意地悪を言わないでくれよ。あまり試したことがないから、奴らほど上手くは飛べないんだけど····ってヌェーヴェル、もしかして泣いていたのかい?」 心配そうな困り眉になり、俺の目尻を親指で拭う。乾い

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   試み-1

     俺は、嫁探しの話を白紙に戻そうと模索していた。あまり時は無い。早々に理由を考え、どうにかして父さんを言いくるめなければ。 そう思っていた、見合いを終えた日の夜。「ノーヴァ、今日は勘弁してくれ。本気で言い訳を考えにゃならんのだ」「話はわかったけどさ、何にしても試しておかなきゃダメでしょ」 と、ノーヴァは俺のちんこを弄りながら言う。「試すたって····この間、お前のケツでイけたじゃないか」「お尻じゃ赤ちゃんデキないでしょ。バカなの? それに、ヴァニルに挿れられてたし。女でイク気ないじゃん」「うっ··あ、あるわ! で····なぜ手でするんだ? また女体化するんじゃないのか?」「あー····初めから女の姿がいい?」「まぁ、な。どうせ童貞は奪われたんだ。もう気にしなくていいなら、楽しめるものは楽しまなきゃ損だろ」「ヴェルさぁ、ホント欲に忠実すぎない? かつて出会ったどんな人間より素直に貪欲だよ」 褒めているのか貶しているのか知らないが、ノーヴァは呆れ顔で女に変身し、いよいよ女の身体をいただく流れになった。にしても、この緊張感は何だ。 どういうわけか震えが止まらない。震えている事がバレないよう慎重に触れてゆく。その所為か、思うように事を運べない。 悔しいが、ノーヴァの手解きに従い進めてゆく。「ん····そろそろ挿れていいよ。ヴァニルは手を出しちゃダメ。実験が終わるまで、上手に“待て”できるよね?」「わ、わかってます····」 俺の背後に近づいてきていたヴァニルは、ゴクッと息を呑み引き下がった。ノーヴァのこんなにも破廉恥で妖艶な姿を見れば、誰だって従わざるを得ない。 あまりにも残酷な結果だったの

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