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第9話

全部終わると、私は昨夜とは全く違った楽しみを味わった。

終わった後、彼女は洗面所で口をゆすぎ、戻ってきてから私の胸に寄り添い、低い声で囁いた。「今、あなたが私の唯一の希望なの」

その言葉は、私にまるで精力を打ち込まれたかのように力を与えた。その夜、山本と再び会うと、彼は笑いながら私をからかった。「お兄さん、今日はすごく勢いがあるね!」

彼のからかいに私は笑って応えただけだった。彼は私に車の鍵を渡しながら言った。「君のために借りた車だよ。ナビに目的地はセットしてある。あっちは辺鄙な場所だから、誰も気にしないよ」

私はナビに従ってオークション会場の近くまで来た。昨日のオークションが始まってから、会場内の保安は強化され、入口でチケットを確認する人員も増えたことを思い出した。

だから私は、オークションが始まって警備員が手薄になるタイミングを待つことにした。

1時間ほど経過すると、入り口の明かりも少し暗くなり、私は車のライトを消して、会場の裏手へと回り込んだ。そして車を降りて歩き始めた。

私の予想は正しかった。彼女が埋めた場所には出入り口がなく、ほとんど人が巡回していなかった。彼女の説明に従い、私は手持ちの懐中電灯の明かりを最小限に絞って、慎重に探索を始めた。

しばらく時間が経ち、ついに壁の隅で土が掘り返された形跡を見つけた。

私はポケットから携帯用のシャベルを取り出し、掘り始めた。そして、しっかりとビニール袋に包まれたUSBを発見した。目的のものを手に入れた後、私は穴をできるだけ元通りにし、急いで車に戻り、その場を去った。

帰り道、私はこれまでの出来事を振り返っていた。この体験は、ある意味ではまるで夢のようだ。

頭を整理した後、左に曲がり右に曲がり、営業中のネットカフェを見つけた。私はUSBの中身を確認し、事の真偽を確かめる必要があった。

彼女はすでに私に身を委ねていたが、他に何か予想外の事態が起きるかもしれないと心配だった。英語で店員とやり取りをして、個室を借りた。パソコンを起動して、深呼吸をしてからUSBのファイルを開いた。

日付の表示ははっきりしておらず、持ち主が慌てて保存したのだろう。

「画像」とラベル付けされたフォルダを開くと、無数の露骨な写真が目に飛び込んできた。それはほとんどが盗撮されたもので、私はいくつか見ただけで、それ以上は見る
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