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第5話

彼女はこう語った。自分の幼少期に両親が離婚し、母親が権力者と再婚したことを。

しかし、上流社会の奥様の座は簡単なものではなかった。

家には時々何人かの「おじさん」が来ることがあり、そのたびに義父は彼女にお酒を注ぐを命じた。断れば殴られるのだ。

お酒を注ぐの際には専用の服があり、それはほとんど透明な黒いドレスで、スカートの裾は太ももの付け根まで上がっていた。また、下着は必ず白のセットでなければならなかった。そうすることで、より強力な印象を与えるのだ。

おじさんたちは口々に「この子は美しい顔をしている。母親そっくりだ。彼女が成人したら母親の仕事を引き継ぐのが楽しみだ」と言っていたという。

その時、彼女はただ静かに権力者たちの前で跪き、マッサージをしていた。

彼らは時折彼女の体を撫で回していたが、まだ若かったため、最後まではしなかった。

その一方で、彼女の母親はその場で他の人々をサービスしていたが、母親は経験豊富であり、食事の最後、母親は彼らとセックスする場面で終わったという。

その時、義父はその光景をただ眺めていた。

時にはそのような場面を目にして、彼女は吐きそうになったが、義父は彼女をソファに跪いて、うつ伏せになる、太ももの付け根までのスカートが、この動作で下半身を露わになっていた。

義父は手慣れでムチを取り出し、激しく叩きつけながら、口汚く罵った。

「何回でも見たてしょう!純情を被るな!」

その後、専属の使用人が彼女に薬をしてくれたが、そのために彼女は学校を休まなければならなかった。

だからこそ、私は彼女がまた「海外旅行に行った」という噂を聞くたびに、それが嘘だとは知らなかった。実際にはお酒を注ぐ後、鞭打されて動けなくなっていたのだ。

彼女の話を聞き終え、私は大いに驚いた。そして、ふと彼女のまるで白玉のような滑らかな背中に目をやり、その話が本当かどうか疑い始めた。

私の視線に気づいた彼女は、かすかに笑みを浮かべた後、落ち込んだ様子で顔を伏せた。「彼らが使った薬が何かは分からないけど、塗るときは、まるで針を刺されたかのような激痛が走り、でも治療の効果は抜群なの」

私が無言でいると、彼女は続けた。「だから私は時々、隙を見て逃げ出し警察に助けを求めたことがある。警察で診断を受けると、必ず『ヒステリー』だと言われた。そして、養父はいつもすぐに
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