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第5話

「それに嫉妬しないでほしいんだけど、俺と真衣は初めての時に妊娠したんだ、しかも男の子で、一発で男の子を得たってこと、わかる?」

言葉が出なかった。

直樹との子供を育てるために、私は彼に病院で精子を冷凍して体外受精をするように頼んだ。

私は一人で病院に通い、何度も排卵促進の注射を打った。腰にはたくさんの針の跡が残り、注射の副作用で一ヶ月で二十キロも痩せたのに、直樹は私を気持ち悪いと非難した。

直樹との子供を育てるために、私は食事を制限し、毎日病院で処方された薬を飲んだり、彼のお母さんから無理やり渡された民間療法を試した。

私が子供を持つために努力している間、直樹は外で自分を甘やかしていた。

直樹が知らないのは、私と長年結婚しても子供ができないのは、実は私に問題があるのではなく、彼に問題があるのだーー彼は精子死滅症を患っている。

しかし、彼は亭主関白で、自尊心が非常に強いので、彼に恥をかかせないように、私は検査結果を隠して、彼には問題はなく、私に問題があると嘘をついた。

医者先生は私に、直樹の精子の質では自然妊娠は不可能だと言った。

そして、彼は長年、夜更かし、飲酒、喫煙、社交を続けてきた。 精子の質はかなり低下しているはずだ。

となると、真衣のお腹の中の子供は間違いなく直樹の子供ではない。

しかし、今は彼に真実を伝える時ではなかった。

思わず笑ってしまった。まさか直樹がこのタイミングで寝取られ男になるとは。

「姉さんいる? 車を修理した小林だけど」

私はドアを開けた。

まさか小林が入った後、すぐに鍵をかかって私をドアの後ろに押し付けるとは思わなかった。

「もし俺が連絡しなかったら、姉さんは車も俺のことも忘れていたの?」

直樹の浮気を目撃して以来、離婚のことを考えるために家にこもっていて、他のことに気を回す余裕がなかった。

「ごめん、小林、車の修理のことを本当に忘れてた。いくらかかる?今すぐ振り込むよ」

しかし小林はさらに私を押し付けてきた。

「姉さん、俺が言っているのはそういうことじゃないよ」

まだ反応する間もなく、両手を小林に押さえられて頭の上に上げられた。

彼の柔軟な舌が、小さな蛇のように私の固く閉じた歯をこじ開けた。

この瞬間、私は突然、一度でいいから甘えたくなった。

そこで私はつま先立ちになり
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