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第8話

彼の修理工場に車を寄せたとき、彼が車の修理をしていないことに気づいた。

二階で休んでいるはずだろう?

私は彼を驚かせようと、忍び足で二階に上がった。

しかし、予想外だったのは、小林の他にもう一人女の子が部屋にいたのだ!

その女の子は最新のシャネルに身を包み、ふくよかで可愛らしい体が小林の体に密着していた。

私から見ると、小林はそれを受け入れても拒絶してもいない。

どうりで部屋がきれいに掃除されているわけだから、恋人がいるわけだ。 では、なぜ小林はそれでも私を挑発しに来たのか。

詳しく考える間もなく、小林が低い声で懇願するのが聞こえた。

「緑、少し時間をくれ。家に事情を説明するから」

「あとどれくらい時間をくれというの? 私を10年以上遅らせるのは十分ではないの?」

「私の10年間は誰が責任を取る?」

何?

小林がこの女の子と10年以上も付き合っている?

私は苦笑いを禁じ得なかった。まさか私ってダメ男を引き寄せる体質なの?どうして出会う男性はみんなダメ男ばかりなの?

そう考えると、涙がこぼれそうになり、この修羅場から逃げるように去った。

家に帰るともう夕方だった。

カーテンを閉めて休もうと思っていた時、また向こうの部屋で直樹の姿を見かけた。

一番の情報を得るために、私は以前遊びに行ったときに買った天体望遠鏡を使うことにした。

位置を調整して望遠鏡を設置した後、向かいの建物での好戏が始まった。

「真衣、お前は最低だな。 実はお腹の中の赤ちゃんは俺の子じゃないだろ? なぜ俺に嘘をついたの?」

直樹が離婚後に一文無しになったのを見て、真衣も彼に利用価値がないことを察し、その本性がすぐに現れた。

「どうして今になって子供があなたのものではないとわかったの?」

「あなたはただ3秒しかできないんじゃない。あなたとやるくらいなら、針で刺されたほうがまだ感じるわ。どうしてあなたと子供ができるのかしら?」

自分の愛する女に侮辱されて、直樹はさらに衝撃を受けた。

「真衣、お前の妊娠している子供は誰のものか教えてくれ。あいつをぶっ飛ばしてやる!」

真衣が言わないのを見て、直樹は激怒し、彼女を殴り殺すように地面に押し付けて叩いた。

私は干渉しないつもりだった。

しかし、真衣が直樹に殴られて気を失いそうになったのを見て、私はやはり警察に通
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