家に泥棒、夫は初恋相手の水道修理中
澄川
私と親友は二人とも齋藤家に嫁いだ。
私は消防士の兄と結婚し、親友は弁護士の弟と結婚した。
私の誕生日の日、家に泥棒が入った。夫に助けを求めたが、あいつは愛人のために水道を直していた。
「家には三重の暗証番号ロックがあるんだぞ。どんな泥棒が入れるって言うんだ?お前、ほんとにわがままだな!水道管が壊れたら周りの住人みんなに迷惑がかかるんだ。直美みたいに物分かりよくしろよ、同僚を困らせるな!」
腹が立って気を失いそうになった。その時、親友の携帯が鳴って泥棒が驚いた。
リビングから親友の夫の冷たい声が聞こえてきた。
「俺も兄貴も直美のところにいるよ。お前、義姉と嘘つくなよ」
そう言うと、あいつは親友をブロックした。
泥棒はそれを聞いて笑いながら、親友の胸をいやらしい目で見て、強引に抱きしめた。
私は勇気を振り絞り、背後から花瓶で奴を殴り倒した。
でも、そのせいで感情が激しく揺れ動き、赤ちゃんを流産してしまった。
退院後、私と親友は離婚を選んだ。
結果、二人の兄弟は役所の前で発狂していた。
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