娘の腎臓を奪った夫への復讐
阿部 涼子
娘が急性虫垂炎を発症し手術が必要になった。
医者はこの手術の成功率は95%以上と言ったのにもかかわらず、娘は手術台の上で亡くなった。
執刀医である夫は娘の免疫力が低く、細菌感染で亡くなったと説明した。
検死の際、娘が理由もなく腎臓を一つ失っていることが分かった。
一方、夫の愛人の糖尿病の息子は明らかに元気になっていた。
私はようやく夫が自分の職務を利用して娘の腎臓を愛人の息子に移植したことに気付いた。
怒り狂った私は病院の屋上で夫に問い詰めたが、夫の愛人が私が事実を暴露するのを恐れ、私を屋上から突き落として殺害した。
目を覚ますと、私は娘が急性虫垂炎を発症したその日に生まれ変わっていた。
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