戻らぬ家族
偽令嬢の誕生日パーティーで、私はうっかりケーキを壊してしまった。すると、両親と兄は私を地下室に閉じ込めた。
「せっかくのパーティーを、お前の嫉妬で台無しにしたんだ。ここで反省してなさい!」
彼ら家族は4人でマルディブに行き、偽令嬢のために再び誕生日を祝うことにした。そして、私は地下室に一人ぼっちで取り残された。
しかし、家にガス漏れした。
地下室に閉じ込められた私は、彼らが遠隔で電気をつけた瞬間、屋敷全体が爆発し、私はそのまま爆死した。
死後、私の魂は家族のそばへと漂い、彼らが砂浜で偽令嬢を囲んでいるのを見た。
三段重ねの豪華なケーキが運ばれてきたとき、両親と兄は偽令嬢を囲み、満面の笑みで彼女の願い事を見守っていた。
偽令嬢はわざとらしく私の安否を尋ねた。
「志津恵は優しすぎるよ。あんな人間は家に閉じ込めて、しっかり罰を与えないと。志津恵のものを奪うなんてことは、二度とさせないから」
この言葉を聞いた瞬間、私の心は完全に冷めてしまった。
しかし、家に帰って爆破された屋敷を見たとき、両親と兄はみんな狂った。
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