玲央はその名を聞いた途端、眉をひそめた。「また澪のことか。お前、自分の立場も危ういのに、他人の家庭のことまで首を突っ込むつもりか?そんなに出たくないのか?」「私がここから出られるかどうかなんて、どうでもいいのよ!それよりも、まず澪のことを確認して!あのバカ、仮に京司に何かされていても、絶対に自分から言わないんだから!」玲央はその言葉に、一瞬固まった。確かに、澪は今、妊娠している。もし、京司が彼女に何かしたら。もし、彼女が耐えられず、取り返しのつかないことになったら……「わかった、電話して聞いてみる。お前は落ち着け。確かに京司は澪のことを気にかけていないかもしれないが、二人は一緒に育った仲
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