「兄ちゃんよぉ、いきなりは無理だと思うけどよちゃんと現実受け止めようぜ」そういうと隆太は理人の背中を手にする 「さっきも言ったが美香は生きてる、皆そう信じてるからさ」「兄ちゃんがそれじゃ駄目だぜ」隆太は理人に手を差し出し立たせようとする。理人はその手を手にして立とうとする 「理人ッちー私も力になるから何でも言ってよね」理緒はそういいながら笑顔を見せる。今ここにいる面子では多分一番幼い、ほんとうにしっかりした子である。 「すまない...もう大丈夫だ」理人は彼らのその一言一言がすごく心強くて仕方が無かった。思えば前の世界では友達という存在は一人もいなかった。本当に孤独であった 美亜は理人の手を握り静かに目をつぶり祈るような理人に仕草を見せるなぜか理人は心が癒されるようなそんな感触がした 「ところでよ兄ちゃんよこのちっこいやつの事で聞きたいんだけどさ」「奏花から話聞いたんだけどよこいつ本当に2年間もコールドスリープ装置とやらに眠っていたのか?」 「本当だよ私も理人君もその装置の中で美亜ちゃんが眠っていたのを見つけて、理人君が起こしたんだよ」無理もないこんな非現実な事、信じられるはずがない。しかし事実なのである。 「美香の奴がこの島に来たのは今から2年前。で、話の推測からして美亜がコールドスリープ処理されたのがちょうど二年前」隆太が推理をするかの如く説明し始める。見た目とはうらはらにかなりこういった話には頭が回るようだ。「つまりだ~美亜と入れ替わるような感じで美香が島に来たようにも見えるんだが何か気にならないか?」 「たしかにあまりにも偶然にしては奇妙な感じがする。」「それに美亜は美香がこの島に来る前から何年も前からこの島で婆さんと暮らしていたはずだ。なのにだれもこの島の人たちは美亜の事を知らない」 「そういう事よ、そこのところちょ~とばかし調べてみたら何かわかることがあるんではないかと思うんだけどよ」調べると言われてもどこをどう調べればいいのかどうすればいいのかわからなかった理人だが不意に美亜がコールドスリープ処理されていたあの装置がおいてある屋敷の地下室が脳裏に浮かんだ。間違いない今調べなければいけないのはあの場所だ。 理人は美亜がコールドスリープされていたあの地下室の話を隆太に詳しく話す。そして話して
Terakhir Diperbarui : 2025-02-21 Baca selengkapnya