夜の10時、布団に入って寝ようとしたその時、見知らぬ番号から電話がかかってきた。電話の向こうには、清らかで優しげな声の女性がこう尋ねてきた。「宝井真帆(たからい まほ)さんですか?」不意を突かれて、私は何も考えずに答えてしまった。「そうだけど、どちら様ですか?」その女性は私の質問には答えず、クスクス笑いながらこう言った。「お前の旦那、美味しくいただきましたよ」突然のことでピンとこなかった私は、「誰なの?なんで私の旦那のことを知ってるの?」と聞こうとした瞬間、電話が切れ、ツーッという無機質な音だけが耳に残った。最初はただのいたずら電話だろうと気にも留めなかった。でもスマホを置いた瞬間、ふと気づいた。もしただの悪戯なら、どうして私の名前を言い当てられるんだろう?疑問を抱きながら考え込んでいると、さっきの番号から今度は動画付きのメッセージが届いた。さらに、その後に文字だけのメッセージも。「信じられないでしょう?さぁ、お前の旦那さん、進藤明(しんどう あきら)の本性をよく見てみなさい」夫の名前が、正確に書かれている。数秒間、頭が真っ白になり、好奇心に負けて動画を再生した。すると、女性の喘ぎ声がスマホから流れ出し、静まり返った寝室に響き渡った。慌てて音量を下げ、音に驚いた私は一度落ち着き、画面を見た。そこにはホテルの大きなベッドルームが映っていた。床に散らばる服、絡み合う男女の裸――言葉で表すなら「下品」そのものだった!思わず怒りが込み上げ、「こんな深夜に、妊婦にわざわざこんなものを送るなんて、頭おかしいんじゃないの?」と憤慨したけれど、動画を消そうとしたその瞬間、耳に馴染みのある男性の声が聞こえてきた。「この食いしん坊、もう2回ヤったのに、まだ足りないのか?」まるで氷水をかけられたような感覚が走った。とっさに目を凝らすと、画面に映った男の顔がはっきりと見えた。女の尻を叩きながら得意げに話すその男の顔は、私にとって見覚えのあるものだった。「まったく、俺を搾り切るつもりか?」その瞬間、全身が凍りついた。画面に映っていた男は、今まさに北都に出張中だと言っていた、私の夫、進藤明だった。雷に打たれたような衝撃で、頭が真っ白になった。冷静さを取り戻そうと必死になりながらも、私は何度も動画を見直した。それで確信し
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