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All Chapters of 犬好きの姑さん: Chapter 11 - Chapter 15

15 Chapters

第11話

全てが速すぎて、まだ何が起こったのかよく分からないうちに、姑が突然寝室のドアを開けて、床に倒れていた犬を見つけた。その瞬間、大声で叫んだ「宝、宝、何があったの?」その犬はぐったりして、もう完全にダメな様子だ。姑はまるで憑かれたみたいに犬を抱きしめて大声で叫んで、犬の口を開けて人工呼吸を始めたまでだ。私たちはみんな目をそらして、その見ていられない光景を避けていた、しばらくして、姑が大声で叫んだ後、急にそのまま気を失って倒れた。警察はすぐに救急車を呼んで、私も仕方なく、幸一に簡単に状況を説明した。幸一が急いで病院に駆けつけた時、姑はもう目を覚ましていた。目を開けるとすぐに「宝、宝」と叫び始め、隣のベッドの患者たちも眠れないくらいだった。「あのおばあさん、可哀想だね、息子でも亡くなったのかな?」急いで来た幸一がちょうどその言葉を聞いて、顔が青ざめてどうしょうもなかった。でも姑はそんなの気にせず、病室で大騒ぎ結局、幸一が怒鳴った一言で、姑はようやく少し落ち着いた。「お母さん、一体何してる?」「私の宝が……宝が誰かに一発蹴られて死んじゃった、命を償わせなきゃ!」幸一はもう我慢の限界で、警察の話を聞いて姑が何をしたかは分かっていた、今も姑が真実を隠そうとしてるのを聞いて、ますます怒りが湧いてきた。「なんで犬の散歩にリードをつけなかったんだ?噛まれたあの子がICUに入って一日だけで二十万以上かかるって知ってるか?うちがどれだけ払わなきゃいけないか、よく考えろ!」「リードをつけないって、宝は年寄りだから、リードつけると不快だし、それにあの子が勝手に宝の前をウロウロして、宝だってただ遊びたかっただけで、病気なんて知るもんか、あいつら、うちを騙そうとしてるんだよ!」姑は理屈をこねて、幸一と顔を真っ赤にして言い争い、まるで自分が正しい理由を必死で探しているかのように、相手が悪いと決めつけていた。幸一はそんな情けないのを見せるのが嫌だったし、周りの人たちからの冷たい視線が一層彼を苦しめた、彼は姑の腕を振り払って、顧みもせずその場を去った。私はその皮肉な光景を見て、眉をひそめた、やっはり冷血なところは家族に確かめる。姑は幸一が去っていく姿を見て、私の方を振り返った、私と目が合った瞬間、目の中に怨みがちらりと見えた。「この
last updateLast Updated : 2024-12-04
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第12話

その犬の話が出ると、ずっとかたわらで見ていた男が急に飛び出してきた。「所詮畜生だろ?死んでも当然だ!うちの娘は今も病院に入院している、金はお前が払うんだ、じゃなきゃ許さんぞ!」賠償金の話が聞くと、姑も一気に直ったみたい。「ふざけんじゃないわよ!あんたの子の体力がなさすぎて、私に賠償金なんて、ありえないわよ!」再び混雑しそうに見て彼らが喧嘩している隙に、私はこっそりとその場を離れた。どうなろうが私には関係ないし、勝手にやってくれって感じだ。病院の入り口に着いたところで、幸一が私の車の横に寄りかかっているのが見えた。私を見つけると彼の目が一瞬キラリと光り、「雫、前のことは全部うちの母親が悪かった、許してくれ、ほら、犬の件ももう解決したし、俺たちまたやり直せるだろ?小豆だって俺が必要だよ」そう言いながら理屈っぽい必死な表情を浮かべている彼を見て、私は皮肉だと感じた、これが男ってやつなんだね。「少しでも自分を反省して見な、私たち、犬の問題しかないってこと?」私の言葉を聞いた彼は、途端に不機嫌そうな顔を見せた。「俺たちずっと仲良くやってきただろ?お前さ、もういい加減にしてくれよ。今マジでうんざりだ」それを聞いた私も冷たい表情のまま、もう一度しっかりと言った。「何度も言ってるけど、私たちは絶対に離婚するから」私の言葉を聞いた途端、何かに刺激を受けたかのように、急に私の髪を掴み、ビンタしてきた。「クソ女が!ガキ産んだらって偉そうにしてんじゃねぇぞ、クソ、俺はこんなに頭下げてんのに、調子に乗るなよ!」耳鳴りがして、顔の半分が痺れて感覚がなくなった、ただ幸一の口が開いたり閉じたりしてるのを見つめるしかなかった、怒りに歪んだ彼の表情が目に焼き付いた。幸一の力は強く、全力でやってきたから、私はしばらく呆然としていたけど、頭がクラクラするのを堪えながら、彼の股間に思いっきり蹴り上げた。彼は悲鳴を上げ、その場にうずくまりながら股間を押さえた、額に浮かぶ血管が彼の痛みを物語っている。「このクソ女、よくも俺を蹴りやがったな!」彼の様子を見て、私はさらに肩を蹴り飛ばした、彼は仰向けに倒れ込んだ、その間に私は車に乗り込んでその場を離れた。両親を心配させないため、私は診療所に行って、簡単に氷で冷やしてもらった。幸い
last updateLast Updated : 2024-12-04
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第13話

数日後、姑がまた予想外の行動を始めた。あの犬が死んだ後、マンションの住民たちは皆歓声をあげていた。姑の強気な性格で、その犬すら飼い犬たちの中でもボスみたいな存在だった。だからその犬がいなくなった今、誰も姑に同情していなかった。マンションのグループチャットを退会していなかったから、ある住民が送った動画を見て、思わず驚いた。なんと、姑が喪服を着て、その犬の写真を手に持って、町内を一周していたんだ。動画はすごく揺れてたけど、姑の周りの人々から驚きと信じられないという表情がはっきりと見えた。私も驚いた。姑の精神状態は完全におかしくなってると言い切れる。グループチャットはまだ大騒ぎでいろんなことが書かれていたけど、私はひたすら見てるだけだった。「世の中には本当にいるんだなあ、こう言う人が」「私、寝ぼけてるの?喪服着て、犬のため?」「この精神状態、もうだめだな」「この犬がやっと死んでくれた、飼い主が甘やかしすぎて、小さな娘をICUに送った。しかも、娘の家族が賠償を求めたら、あんなひどいこと言われて……」その言葉をきっかけに、グループの中で議論が一段と盛り上がった。正義感のある人たちは、姑の家に卵を投げに行こうとする人まで出てきた、姑が愛犬家の名誉を傷つけたと非難していた。まぁ、姑が困ってるのを見てもきにならず、ざまぁ見ろって感じだけど。予想外の展開が待っていた、姑はなんとその犬の写真を持って、私のマンションまで来て、家の下でまたパフォーマンスを始めた。「玉山雫,出てこい、犬を殺した命を返せ、この年寄りの息子の股間まで蹴って、玉山雫,出てこい!」姑の声はすごく大きくて、その上目立つ服を着ていたから、すぐに周りの人たちが集まってきた、みんな指を姑にさして議論していた。でも姑は何も気にせず、大声で訴えていた。両親がこの光景を見て、すぐにほうきで下に行こうとしたけど、小豆もなんだか感じ取って、ずっと泣いていた。私は急いで両親を止め、なんとか説得して私が対応することにした。私が下に降りると、姑はすぐに太ももを叩きながら大声で叫んだ「ああ、みんな見てくれ,全部あの悪女の仕業だ!今、うちの息子があの女に蹴られて、もう少しで私の家系を絶やすところだったよ!」
last updateLast Updated : 2024-12-04
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第14話

その言葉を聞いて少し驚いたけど、私はそれに構わず姑に言い返した。「今、私はあんたの息子と離婚寸前だよ、ここで騒いだのはあんたが間違いじゃない?」姑は眉をひそめて、怒鳴るように言った。「離婚だって?うちに嫁に来たくせに、そんな簡単に出て行けると思ってるのか?今日はっきり言っておくわ、あんたが生きても死んでもうちの付属品よ」「じゃあ、嫁いだら奴隷になるっていうこと?」姑の理不尽な態度にもう何も言いたくなかった、けどずっとしつこく絡んできて仕方なかった。その場にいる人たちはみんな物分かりのいい人だ、どんな家族にも多少事情があるって、姑の様子を見て、大体の人が状況を理解している、私を見る目にも少し同情の色が見えた。しばらくして、警察が現場に来て事情を把握した後、私たちはそのまま警察署に連れて行かれた。姑は騒ぎを起こしたで、そのまま拘置所に入れられた、警察署で私は再び幸一を見かけた。彼はひげが生え、疲れ切った顔をしていた、警察に対してはヘコヘコしていたけど、私を見た瞬間、その目つきが急に険しくなった。でも、一瞬の間に、すぐに表情が柔らかくなった。「なあ、どんな事情があっても、うちの母親もあなたのお義母さんじゃないか。今回は勘弁してあげて、老いたせいで精神状態がちょっとおかしくなっちゃったからだ」目の前のこの嫌な男を見て、あの時、自分がどれだけ目が腐ってこんな男を選んだのかと後悔した。「今更何を言う、そっちのお母さんがわざわざ問題を起こしたからだ」幸一の顔がどんどん変わって、そしてわざと声を低くして脅してきた「人として、やりすぎない方がいいよ雫、離婚したいのなら、僕の言うことを聞いた方がいい」「脅す気か?」私はわざと声を大きくして、周りの警察がこちらをちらりと見た。幸一はすぐに口を閉じ、何も言わなくなり、照れ笑いをしながら、しぶしぶその場を離れた。その後、私は姑と幸一を二度と見たことはなかった。
last updateLast Updated : 2024-12-04
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第15話

訴訟の日、私は久しぶりに幸一と再会した。聞いた話では、娘の父親が彼一家を訴えて、大金を支払わせられることになったらしい。今の幸一は、かつての威勢の良さなんてどこにもない、細々とした問題に追われ疲れ果てた様子で、見た目もすっかり老け込んでいた。その間に私はすでに新しいスタートを切り、自分のキャリアに全力を注いでいた。今では私たちの立場が完全に逆転していた。幸一は、あからさまに私の顔をじっと見つめ、目には懐かしそうな気配があった。だが私は彼を一瞥するのすら嫌だった。法廷で判決が下された瞬間、私の心から重荷がすべて消え去った。一方で幸一は完全に打ちのめされた。だが、それはすべて彼の自業自得だ。裁判所を出た後、彼が私の後ろから追いかけてきて、腕をつかんだ。「雫、話をしよう」彼は必死な様子で、まるで私を深く愛しているかのような口ぶりだった。「私たちには話すことなんて何もない」「あの犬が死んだ後、母さんは完全におかしくなった、人の犬を見るたびに抱きしめてる、だから、母さんに新しいプードルを買ったが、その子を殴り殺してしまった、それで母さんを施設に送ったんだ、もう誰も俺たちを邪魔するものはいない」彼の言葉を聞いて、私は背筋が凍るような気持ちになった。一人で彼を育てた母親を、簡単に施設に送るなんて、彼の自己中心的な性格に呆れ返った。彼は、自分がこうなったのはすべて他人のせいだと今でも信じているのだろうか?私は彼の手を振り払い、勢いよく彼の頬を叩いた。「玉山幸一、こう言う羽目になったのはそっちの母さん一人だけが悪いんじゃない、あなた自身には何も非もないだと断言できるの?」「私がお母さんと争った時、あなたはいつか私の立場で味方をしてくれたの?いつも私を妥協させ、あなたも自己中心だし、お母さんが私に冷たかったとしても、あなたには良くしてくれたでしょう?なのにそんな母親を施設まで追いやるなんて、人間としてあり得ないわ!」幸一はその場で黙り込んだまま立ち尽くし、私は一度も振り返らずにその場を去った。明るい光を浴びながら、私は新しい人生を迎え入れた。その後は、生活は続き、幸一は私の前に二度と現れなかった、ただ、毎月の養育費と、小豆の誕生日に届くプレゼントだけは続いていた。不思議なことに、小豆は父親からの贈り
last updateLast Updated : 2024-12-04
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